ニュージーランドのLeaft Foodsが、青葉から抽出した完全タンパク質RuBisCOベースのプロテイン飲料を発売

ニュージーランドに本社を置くLeaft Foodsが、青葉から抽出したタンパク質、RuBisCO(ルビスコ)の商品化に成功。初の消費者向け製品として、ワークアウトの前に摂取するよう設計されたプロテイン飲料を発売しました。

栄養面・機能面で優れた完全タンパク質


ルビスコは、すべての青葉に含まれる酵素タンパク質で、地球上に極めて豊富に存在するものの、抽出が困難なため歴史的にあまり利用されてきませんでした。

Leaft Foodsは、食品科学者が1世紀以上にわたって取り組んできたこの技術的課題を克服し、より効率的で持続可能なタンパク質源を最大限に活用。

大豆やエンドウ豆のような作物由来のタンパク質とは異なり、ルビスコはその酵素的性質により際立った機能を発揮し、健康上の利点が期待できる完全なアミノ酸プロファイルを持っているのが特徴です。

動物性タンパク質と比べて炭素排出量も97%少ない上、同社はリジェネラティブ(環境再生型)農法でアルファルファなどの作物を栽培している地元農家と協力して、ルビスコを抽出する青葉の供給を受けています。

昨年には、30,000平方フィート(約2,800平方メートル)の広さがある商業規模の施設に拠点を移し、週1トンのタンパク質生産能力を確保。すでにB2Bで原料販売を開始しており、研究開発フェーズから市場化への移行を果たしていました。

トレーニング前に摂取することでパフォーマンスを発揮


今回新たに発売したのは、ルビスコを含んだパフォーマンス栄養ドリンク「Leaft Blade」で、同社初の消費者向け製品。

一般的にワークアウトの後に摂取される従来のプロテイン飲料と同じく、筋肉の成長が最も効果的にサポートされる時間帯(アナボリックウィンドウ)をターゲットにしたものですが、従来品とは対照的にワークアウト前に摂取するよう設計されているのが特徴です。

その狙いは、ただ栄養を供給するだけでなく「備える」ことにあるといい、「ハードなトレーニングをすると筋肉をつくるシグナルが送られるが、これは必須アミノ酸がすでに血中に存在し、準備が整っているときに最も効果的に働く」と、同社は説明しています。

「Leaft Blade」は従来品に比べ最大6倍の速さで完全タンパク質(1回あたり17g)を摂取でき、アスリートや運動好きな人々の、より迅速な栄養補給に役立つとのこと。製品を試したアスリートを含む初期のユーザーからは、消化が早く膨満感が少ないと報告されています。

現在、ニュージーランドと米国を含む一部の地域で購入が可能。ウェブサイトでは100mL×7本入りが35ニュージーランド・ドル(約3,060円)で販売されており、生産規模の拡大に伴い、展開する市場を増やしていく予定です。

参考記事:
Meet Leaf Rubisco: The Utopia Protein | LinkedIn
Leaft Foods Unveils Leaft Blade, Performance Nutrition from Green Leaf Protein
New Zealand’s Leaft Foods Unveils Pre-Workout Rubisco Protein Drink
The planet’s most abundant protein is ready for prime time, says Leaft Foods

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