米Climax Foodsの植物性ブルーチーズが、食品宅配サービス「Good Eggs」で取り扱い開始に

米国の植物性チーズブランドClimax Foodsが、サンフランシスコのベイエリアとロサンゼルスで展開する食料品宅配サービス「Good Eggs」でブルーチーズの販売を開始したと発表しました。

伝統的なチーズをしのぐ品質


カボチャの種、ココナッツオイル、ライ豆など、クリーンラベルの原材料を使用した「Climax Blue」は昨年、従来のブルーチーズと同等の価格で外食市場向けに発売されました。

タンパク質含有量は15%で、主要なアレルゲンは含んでいません。青緑色の筋の入った見た目とクリーミーな食感は、乳製品のチーズと見分けがつかないと評されています。

Good Food Foundation(GFF)の「第14回 Good Food Awards」ではブラインドテイスティングでトップに立ち、持続可能性基準で高い評価を得て、数多くの伝統的なチーズメーカーを差し置いてチーズ部門での受賞が見込まれていたほどでした*

著名な料理人からも大好評を博しており、昨年UPSIDE Foodsの培養鶏肉をいち早くレストランで提供したDominique Crennは、「ヴィーガンチーズとして想像を超えている」と絶賛。Matthew Kenneyは、「植物性を専門にするシェフとして20年間待ち望んでいたものだ」と語っています。

* 「Climax Blue」は当初選ばれていたにもかかわらず、授賞式1週間前に失格処分を受けました。CEOのOliver Zahnは、「酪農業界からの圧力により、選考基準が事後的に変更された」と非難しています。

AIを用いて新世代の植物性チーズを開拓


昨年の発売直後、Climax Foodsはさらなる新世代の植物性チーズ開発を進めるため、チーズ業界の世界的リーダー企業である仏Bel Groupとの提携を実現。

同社の「Laughing Cow」、「Kiri」、「Babybel」、「Nurishh」ブランドからのヴィーガン対応製品の発売がアナウンスされ、Bel GroupはClimax Foodsの株式を取得したことも明らかにしました。

Climax Foodsはさらに、乳タンパク質の一種カゼインの持つ機能性を再現できる、史上初の植物由来成分を発見したと発表

データサイエンスとAIを駆使して特定されたこの種子ベースのタンパク源により、ブルーチーズにとどまらず、従来の乳製品チーズのように溶けて伸びるヴィーガンチーズを実現できる可能性があるとみられます。

参考記事:
Plant-Based Blue Cheese by Climax Foods Launches on Grocery Delivery Service Good Eggs
Climax Foods to Launch ‘Zero Compromise’ Plant-Based Blue Cheese in US Restaurants and Retail
Climax Blue Vegan Cheese Could’ve Won a Good Food Award But Was Nixed

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。