CREMERの「FermBase」ブランド、発酵スタートアップ向けの微量元素ブレンドを発売

ドイツ・ハンブルクに本社を置くCREMERの発酵培地ブランド「FermBase」から、化学的に組成が明確な培地を用いた酵母発酵向けの微量元素プレミックス製品「Y-Base Blend」が発売されました。
最適化・標準化された微量元素ブレンドを提供
CREMERは今年初めに、次世代発酵産業向けのソリューションを拡充すべく発酵培地の「FermBase」ブランドを立ち上げました。製品ラインアップには、炭素源、窒素源、無機塩類、微量元素などがあり、「Y-Base Blend」は厳選されたミネラルと微量元素を一つの標準化された配合にまとめたもの。
通常は生産者が個別に購入・保管・計量を行っている各種の無機塩類に代わる素材であり、今後展開予定の標準化混合製品シリーズの第1弾となります。
同社によると、特定のパートナー企業と実施した先行試用において、あらゆるケースで顧客の自社製微量元素溶液と同等の性能を示し、半数以上のケースではそれを上回る結果となりました。この試験は、多岐にわたる発酵手法や最終製品を対象に、顧客の実際のプロセスにおけるバイオリアクターを用いて行わています。
プロダクトマネージャーのGerlis von Haugwitzは、本製品を活用することで、「酵母発酵を行う企業は、複雑でミスが起こりやすい工程を大幅に簡素化できる。個々の塩類を別々に調達、保管、計量、投入する必要がなく、最適化・標準化され、かつ溶解性に優れた微量元素ブレンドを、ラボスケールから工業生産に至るまで一貫して利用可能だ」と述べています。
5万通りを超える微量元素の組み合わせから絞り込み
「FermBase」プラットフォームは、先進的な発酵企業が直面する調達、スケールアップ、コストといった課題の解決を目指しており、事業拡大に欠かせない信頼性の高い原料調達をかなえるもの。
パイロットスケールから工業生産に至るまでの複雑なサプライチェーン業務をCREMERが担うことで、顧客は研究や事業の成長に専念できるようになります。
CREMERは複数の発酵技術企業との対話を通じて、多くの企業が微量元素の配合を独自に行っていたために、開発コストが増大するだけでなく、再現性の確保やスケールアップ、調達といった面で課題が生じていることを明らかにしました。
微量元素は培地全体に占める割合こそわずかですが、微生物の増殖やプロセスの安定性に大きな影響を及ぼし得るものです。この点が、「Y-Base Blend」開発の出発点となりました。
「Y-Base Blend」の開発では、5万通りを超える微量元素の組み合わせを分析し、異なる酵母株を用いた実験を通じて、候補をまず3,300通りに絞り込み。マイクロリットル規模の試験で高い性能を示した9種類の配合の中から、最終的にバイオリアクターで使用する配合を選定しました。
製品としては、初期のラボ試験向けの1kg単位から、パイロット試験やスケールアップ用の25kg単位、さらには産業用途向けの数トン単位まで、幅広い規模で利用可能です。いずれのサイズでも、組成や仕様は変わりません。
CREMERは、食品、飼料、化粧品、および工業用途向けの機能性成分を酵母を用いて生産する、バイオテクノロジー企業や発酵関連企業をターゲットとしています。
同社はまた、以前より環境に配慮した栄養ソリューションの提供に取り組んでおり、傘下のCremer Sustainable Foodsでは、年間1,300トンの代替プロテイン製品を生産可能な1,000平方メートルの施設を有しています。
参考記事:
FermBase by CREMER launches Y-Base Blend: A standardized trace element blend for yeast fermentation – CREMER
FermBase Condenses Yeast Trace Element Dosing Into a Single Blend After 3,300 Experiments
Cremer’s FermBase Launches High-Performing Yeast Blend for Fermentation Startups


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