英国の代替肉ブランドSymplicity Foods、発酵野菜を用いた製品の小売り販売をスタート

英国の植物性食品メーカーSymplicity Foodsが、発酵野菜を原料とした代替肉製品をスーパーマーケットチェーンのWaitroseで発売しました。
野菜の乳酸発酵で深い味わいを実現
外食市場で好評を得てきたSymplicity Foodsは、初の小売り製品としてハンバーグ、ソーセージ、ンドゥイヤ(南イタリア伝統の辛口ペーストサラミ)の3製品を発売。英国全土にあるWaitroseの196店舗およびオンラインストアで取り扱いが始まりました。
キノコ、タマネギ、ビートの根を長時間かけて乳酸発酵させる製法で、少ない加工度で深い味わいを実現。残った発酵液を再利用してベジタブルストック(野菜だし)を作り、廃棄物をほとんど発生させません。
植物由来の成分豊富なこのシリーズは、その他多くの競合製品と比べてタンパク質と食物繊維が多く、飽和脂肪酸とカロリーは少ないとのこと。汎用性があって使いやすく、野菜を主役にした食事のレシピがパッケージに同梱されています。
価格は、ハンバーグは115gが2枚入り、ソーセージは6本入りで4.25ポンド(約900円)。ンドゥイヤは120gで4.5ポンド(約950円)。
共同創業者のNeil Rankinは、「発酵は自然な風味を生み出す鍵だ。当社では、野菜を用いて手間暇かけて深みのある食材を生み出している。このアプローチをレストランの厨房から家庭料理へと持ち込むことが、自然な次のステップだと感じた」とコメントしています。
健康への懸念から高まるホールフード需要
Symplicity Foodsは、シェフのRankinとレストラン経営者のAlan Wogan、Mark Woganによって設立されました。2021年に、レストラン向けにシェフ主導で開発されたプラントベースホールフード(加工を最小限に抑えた植物性食品)製品の展開を開始。
現在では、著名な3つ星シェフのゴードン・ラムゼイが経営する店舗を含め、英国内の1,000軒を超えるレストランやケータリング業者に供給しており、国内の売上高は前年比で約20%成長したと報じられています。
昨年には100%植物由来のミールキットで人気のGrubbyと提携して、発酵野菜ベースの代替肉を使用した限定メニューを発売しました。
英国では、超加工食品(UPF)の摂取による健康への影響を懸念する人が60%に上り、この傾向は腸内環境改善のため週に30種類の植物を食べるよう推奨する「プラントポイント(Plant Points)」運動によってさらに加速。結果的に、昨年も代替肉製品は苦戦を強いられました。
加工原料からより自然な食品に注目が集まったことを受け、代替肉メーカーのTHISやJuicy Marbles、Oh So Wholesomeはいずれも、野菜を主体とした製品を小売り市場に投入しています。
参考記事:
Plant-based brand Symplicity makes retail debut | The Grocer
Fermented Vegetable Brand Symplicity Announces First Retail Launch at Waitrose
Chef‑founded fermented vegetable brand makes retail debut
Chef-Founded UK Brand Debuts Meat Alternatives with Fermented Vegetables in Retail


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