Cauldron FermとBoston Bioprocessが提携、微生物発酵を手掛ける企業の生産スケールアップを支援

オーストラリアの精密発酵企業Cauldron Fermと、米Boston Bioprocessが提携を発表しました。微生物発酵を手掛ける企業にとって最大の課題の一つである、ラボスケールから商業生産へのスケールアップを支援します。

Cauldronの連続発酵技術を活用する企業を支援


Cauldron Fermは、精密発酵により食品・飼料・繊維を生産する企業。独自の連続発酵技術を有しており、少ない設備投資で大幅な原価低減を実現できることを強みとしています。

同社は、アジア太平洋地域最大の微生物発酵施設ネットワークを構築するため、今年に入って1,050万豪ドル(約10億1,600万円)の調達を行いました。

一方のBoston Bioprocessは、微生物を用いた生産を大規模にするプラットフォームを構築。バイオ原料や生物製剤のメーカー向けに、菌株の評価、製造工程の開発、スケールアップソリューションを提供しています。

顧客企業に合わせた生産スケールアップ


ラボスケールでの試験生産段階から商業生産への移行は、一般的にリソース不足などの問題が生じやすいことから「死の谷」と呼ばれ、多くのスタートアップ企業にとっての難関となっています。

Cauldron Fermの共同創業者でありCEOを務めるMichele Stansfieldは、「Boston Bioprocessの業界最高の工程開発力と、当社の製造における専門知識・発酵技術を融合させ、発酵分野のエコシステムを形成する」と述べました。

Boston BioprocessのCEO、Michael Taiは、それぞれの顧客にとって最適な技術と資産の組み合わせを見つけることが重要とし、「顧客企業の技術移転を効率化し、市場投入までの時間を短縮することができる」と語っています。

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