シンガポールのAgrocorp International、エンドウ豆をベースに初の国産ヴィーガンチーズを発売
Agrocorp Internationalの「HerbYvore™️」ブランドから、シンガポール初の国産ヴィーガンチーズ製品「HerbY-Cheese」が発売されました。
エンドウ豆をベースにしたアレルギーの少ない製品
HerbY-Cheeseシリーズは、モッツァレラチーズ、チェダーチーズ、パルメザンチーズの3種類。
水、ココナッツオイル、デンプン、エンドウ豆タンパク質、天然香料、着色料など、最大10種類の原材料を使用し、従来のチーズと同様にすりおろしたり溶かしたりできる特性を保持しています。
ナッツや大豆ではなくエンドウ豆由来のタンパク質を使用しており、よりアレルギーの心配の少ない点が魅力です。いずれも100gあたり5〜7gのタンパク質を含み、価格は税込9.50シンガポール・ドル(約995円)。HerbYvoreのウェブサイトからも購入可能です。
ローカル市場でテストするため、まずは提携するシンガポール工科大学(以下、SIT)の子会社FoodPlantで少量のパイロット生産を行った後、製造規模の拡大を検討するとしています。
アジア太平洋市場は急速に成長
The Good Food Instituteによる2022年版の業界レポートでは、アジア太平洋地域における植物性チーズの売上が、前年比43%増と報告されています。
シンガポールでは、輸入依存度を減らし、2030年までに消費される食料の30%を国内生産することを目標とした、独自の食料安全保障プロジェクト「30 by 30」を推進。
Dynamic FoodcoのDynameatブランドや、TiNDLEの新しいヴィーガンチキン発売なども、このイニシアチブに沿った動きとなっています。
Agrocorp Internationalは、新製品の開発をSITと政府機関のEnterprise Singaporeから支援を受けて実施。2021年には、同じくSITと共同開発したエンドウ豆ベースのパニール(インドなどで一般的なチーズ)を発売し、代替チーズに進出しました。
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