イスラエルのAleph Farms、スイスに続き英国で培養牛肉の認可申請を提出

イスラエル企業のAleph Farmsが、欧州で初となるスイスへの培養肉の認可申請を完了してからわずか数日後に、英国食品基準庁(以下、FSA)に申請を行ったと発表しました。

立て続けに欧州2カ国への申請を完了


Aleph FarmsでCEOを務めるDidier Toubiaは、英国で正式な認可を得るまでには数年かかると見ているものの、英国市場での成功と成長の可能性は大きいといいます。

GFI Europeによると、英国の認可制度は、EUの新規食品(Novel Food)規制の枠組みに従っています。培養肉製品を商品化するには、まずFSAの認可が必要。新規食肉の安全性と栄養価に関する、証拠に基づいた綿密な評価の上で判断が下されます。

このプロセスには少なくとも18カ月を要すると見積もられていますが、FSAでは持続可能な代替プロテイン製品の市場投入を早めるべく、新規食品の認可プロセスの見直しを行っており、早期に認可が下りる可能性も。

なお、今日までに欧州食品安全機関(EFSA)に培養肉製品の販売認可申請を提出した企業は存在せず、FSAに申請を行ったのもAleph Farmsのみとなっています。

社会実装に向けての動きが強まる英国


昨年、英国は食分野のイノベーションを推進し、エンドウ豆やアマランサス(スーパーフードとされる植物)のプロジェクトに加え、とりわけ培養肉に対する支援を行っていました。

同国政府は、細胞農業の新たなハブとなるCellular Agriculture Manufacturing Hub(CARMA)1,200万ポンド(約21億4,000万円)を投資し、培養肉などによる安定した食料供給を世界に先駆けて実現できるよう推進しています。

GFI EuropeのSeth Robertsは、「英国が初めて培養肉の販売認可申請を受理したことは素晴らしいニュースだ。培養肉は、英国にとって食料安全保障を強化し、将来性のあるグリーン雇用を創出する大きなチャンスとなるだろう」と語りました。

ただし、「英国が計画している新規食品規制の枠組み改革を軌道に乗せることが極めて重要。産業界、科学者、消費者グループとの建設的な話し合いを加速させ、信頼のおける革新的な枠組みを構築すべきだ」とも提言しています。

UncommonIvy Farm3D Bio-Tissuesなど、技術開発において大きく前進しているものの、これまで他国での製品化を検討せざるを得なかった英国の培養肉企業。今回の申請提出と、それに伴う規制枠組みの見直しは、これらの企業にとっても追い風となるでしょう。

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