Newform FoodsとProject Assignmentsが提携、ケープタウンに培養肉製品のデモ生産施設設立へ

南アフリカの培養肉企業Newform Foodsが、同国のエンジニアリング大手Project Assignmentsと提携し、ケープタウンに培養肉製品のデモ生産施設を設置すると発表しました。

簡便・低価格な実証プラットフォームを提供


Newform Foodsによると、この施設はアフリカ最大規模のもので、同社の最先端バイオテクノロジーを大規模に実証するプラットフォームとなります。

細胞農業に関わる企業としてはアフリカ大陸初の同社は、アフリカのバイオテクノロジー専門インキュベーターUVU Bioや、グローバルな香料メーカーMANEなどのパートナーに支えられ、昨年培養ビーフバーガーとミートボールの生産に成功。今後10年以内に、一部の製品で従来品と価格の同等を実現できると述べています。

先駆的な生産モデルを売りにしており、従来の食肉メーカー・培養肉メーカー・小売業者に対し、培地や細胞株の確立など、既存施設で培養肉を開発するためのソリューションを提供することでビジネスモデルの拡大を目指しています。

今回の提携により、集中的な研究開発や関連コストの負担なく、簡便かつ低価格で生産を拡大できるプラットフォームを提供する計画です。

アフリカの食糧難を技術で解決


Newform Foodsは、アフリカの優れたスタートアップ企業を表彰する昨年度のGlobal Startup Awards Africaにおいて、地域部門(南部アフリカ)での優勝に加え、グリーンテック部門の総合準優勝を達成。

バイオテクノロジーを通じてアフリカの食糧難と栄養不良に対処することを目的とした、非営利団体「Plenty Foundation」も運営しています。

同社の共同創業者でありCEOを務めるBrett Thompsonは、「試作品開発からパイロット生産、さらにその後を見据えたサービスを創造し、研究室から市場までの道のりを簡素化したい。Project Assignmentsとの提携は、当社のプラットフォームで大規模生産が可能であることを世界に示す素晴らしい機会となるだろう」と語っています。

同社は、英国にも拠点を開設し事業を拡大させる一方、研究開発拠点は南アフリカ国内にとどめています。

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