微細藻類市場は年平均5.4%で成長し、2028年までに約2.2億円に到達 —Allied Market Researchレポート

調査会社のAllied Market Researchが、微細藻類市場に関する最新レポートを発行。世界の微細藻類市場規模は5.4%の年平均成長率(CAGR)で成長し、2020年の9億7,730万ドル(約1,430億円)から、2028年には14億8,510万ドル(約2,170億円)に達すると予測しています。

有望な代替プロテインの選択肢に


微細藻類とは、藻類のうち水中に生息する単細胞の植物プランクトンを指し、その大きさは種によって数μm〜数百μm(1mmの1,000分の1~10分の1)程度。

肉眼では見えないほど小さな生き物ですが、各種ビタミンやタンパク質、鉄分、ミネラルといった栄養素を豊富に含んでいることから、有望な代替プロテインの選択肢の一つとなっています。また、食品のほかにも化粧品や医薬品、さらには化石燃料の代替(バイオ燃料)としても活用が進んでいます。

これまでの調査では、CAGRを8.0%9.4%と見積もったレポートもあったほどで、本レポートは金額を見てもやや控え目な予測となっている様子。

概要では、藻類生産の問題につながる気候条件の不確実性が、市場の成長を抑制する要因になっていると指摘しており、気候に左右されず安定生産を可能にする生産技術面でのブレークスルーが期待されています。

豊富な栄養価から、食品用途の拡大が続く見込み


本レポートでは、微細藻類市場を種類別(スピルリナ、クロレラ、ドナリエラ・サリナ、アファニゾメノン・フロス・アクエ)、用途別(サプリメント、食品・飼料、医薬品、化粧品、その他)、そして地域別(北米、欧州、アジア太平洋、ラテンアメリカ・中東・アフリカ)に分類。

種類別の分析では、2020年にはスピルリナが最大セグメントであり、顧客の健康とウェルネスへの意識の高まりに乗じて成長(CAGR 5.9%)を続け、最大規模を維持する見込みです。

用途別では、2020年に最大だったのは食品・飼料セグメントでした。こちらも予測期間を通じて最大となる見込みで、微細藻類の豊富な栄養価が要因となり、食品用途の拡大が続くものと予測。

地域別で見ると、2020年に最も収益貢献が大きかったのは北米で、世界シェアの3分の1近くを占めていました。今後も顕著な成長率で拡大を続け、最大シェアを維持することが予想されます。また、アジア太平洋地域もビジネス環境の改善に伴い、CAGR 6.7%という著しい成長を遂げると推定されています。

微細藻類分野の主要プレーヤー


本レポートで紹介されている微細藻類の主要プレーヤーは、Algenol BiotechCellanaCyanotech CorporationKent Bio Energy(いずれも米国)、E.I.D Parry(インド)、Fuqing King Dnarmsa Spirulina(中国)、TAAU Australia(豪州)など。

日本企業としては、スピルリナの屋外大量培養に世界で初めて成功し、グローバルに事業展開を行うDIC株式会社、機能性栄養成分アスタキサンチンのサプリメントなどを製造するAstareal AB(富士化学工業の生産を担うスウェーデン法人)が取り挙げられています。

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