ドイツの植物性食品メーカーPlanteneersが、ティラミスやチーズケーキなどの植物性デザートを発表

ドイツの植物性食品メーカーPlanteneersが、ティラミスやチーズケーキ、プリン、ソフトクリームなど、植物性デザートのラインアップの開発アイデアを明かしました。

健康面に加え、楽しさを提供する製品を


PlanteneersのLinda Eitelbergerによると、「健康面だけでなく、楽しさを重視した製品を求める顧客が増えている」ことから、新しく植物性デザートの開発に踏み切ったとのこと。

同社はまず、植物由来のマスカルポーネ(ティラミスの材料にもなるフレッシュチーズ)を作るためのソリューション開発を発表。これは、デンプン、植物性タンパク質、植物繊維、ペクチン、乳化剤をブレンドし、水と油脂を加えてなめらかでコクのあるペースト状に仕上げたものです。

ニュートラルな味と豊かな口当たりが特徴で、単独での製品化も可能なほか、ヴィーガンティラミスなどのデザートに組み込むこともできるといいます。

また、クリームチーズやクワルク(ドイツやオーストリアのフレッシュチーズ)の代替品も開発し、こちらは植物性チーズケーキなどに使用可能とされています。

同社はさらに、オーツ麦、大豆、ココナッツをベースに、チョコレート、バニラ、ヘーゼルナッツ、キャラメルなどで味付けした植物性プリンを作るため、デンプンと親水コロイドの機能性システムを開発。

消費者の期待に応える形で、最終製品中のタンパク質含有量10%を誇る高タンパクバージョンも準備しており、クリーミーな外観とコクのある口当たりを実現しています。Eitelbergerは、「異なる植物性タンパク質を組み合わせた製品では、風味の点で調和し、なめらかで心地よい口当たりの実現が課題となる」と述べています。

米国で新施設の開設を予定


7億6,000万ユーロ(約1,280億円)を超える収益を上げ、世界中で2千人近くの従業員を擁するStern-Wywiol Gruppeの一員であり、ハンブルク近郊に本社を置くPlanteneersは、肉、魚、乳製品など幅広い植物性食品用にカスタマイズしたソリューションを開発・製造する企業。

直近では、植物由来原料を発酵させた乳製品シリーズや、脂肪の霜降りを再現した植物性ステーキ2.0などを発表しています。

昨年には、植物性食品の開発期間を短縮する画期的なツール「Plantbaser」を設計し、発表からわずか数カ月後に、ニューヨークで行われた「Plant Based World Expo」でTechnology Innovation Awardを受賞しました。

米国にも進出してイリノイ州にチームを有しており、今月末には、植物性代替肉の研究所を備えた新たな施設の開設も予定されています。

参考記事:
​​Planteneers Unveils Indulgent Desserts Including Vegan Cheesecake, Tiramisu & Fermented Oat Dessert
New Plant-Based Desserts for Pure Indulgence: Planteneers Supplies the Basis for New Product Ideas  – Asia Food Journal
Digital Product Configurator Plantbaser Can Develop Plant-Based Cheeses in 20 Minutes

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