米国の食品原料大手Griffith Foodsが、初となる代替プロテイン製品のポートフォリオを発表
食品原料に特化したグローバルな製品開発パートナーとして100年以上の歴史を持つ米Griffith Foodsが、同社初となる代替プロテイン製品のポートフォリオを発表しました。
2030年までに事業全体の10%へ拡大
この動きは、代替プロテイン(代替タンパク質)を事業の中核に据えるというGriffith Foodsの戦略を推し進める第一歩となるもの。同社は2030年に向けたビジョンの中で、代替プロテイン製品の売り上げを事業全体の10%まで成長させることを目標に掲げています。
新たに作られたポートフォリオは、世界中に散らばる同社のシェフと研究開発チームがデザインしてきたソリューションの集大成で、調味料、ソース、ドレッシング、結着剤、コーティング剤などの主要カテゴリーにわたります。
植物由来の代替タンパク質製品に対する需要の高まりというトレンドを捉えながら、多様な風味や食感を求める消費者の期待に応えたい食品業界のニーズに対応。
今後数年間でポートフォリオをさらに拡大し、新たな代替プロテイン製品を市場に投入するためのパートナーシップ構築を続けていく予定です。
ESG的観点に加え、消費者の行動変化も一因に
Griffith Foodsは代替プロテインの可能性を以前から認識しており、半世紀以上にわたって植物由来・ヴィーガン食品のソリューション開発を手掛けてきました。
2023年には、長期計画およびビジョンの一環として、代替プロテイン分野でのプレゼンス拡大を約束しています。この決断の原動力の一つは財務的なもので、この分野に大きな成長の可能性を見ていたこと。
代替プロテインの利点を認識し、それに従って行動する消費者は増加しており、同社が独自に実施した調査によると、植物性食品が栄養面で動物性食品と同等以上だと考えている消費者の割合は78%。
また、消費者の72%がカーボンフットプリントの低い製品を求めており、肉食の人であっても60%は、その消費量を減らすために何か行動を起こしている、あるいは検討していることが分かりました。
今一つの理由は、同社がリジェネラティブ農業(環境再生型農業)、排出量ネットゼロ、栄養改善といった目標の達成に一役買うものとして代替プロテインを重視していることで、同事業を統括するMike Shantzは、将来の食糧問題に対処する上での重要性を強調。
「世界人口が2050年には100億人近くにまで増加すると予測される中、より少ない資源で食料生産を増加させる方法を見つけることは、人と地球の健康のために不可欠だ」と語っています。
参考記事:
Griffith Foods – Griffith Foods Launches Its First Alternative Proteins Portfolio
Griffith Foods introduces Alternative Proteins Portfolio | PPTI News
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