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酵母タンパク質のリーダー企業Angel Yeastが、中国で持続可能な栄養ニーズに応える大規模ラインの稼働を開始

酵母タンパク質の生産を手掛ける中国企業Angel Yeastが、湖北省宜昌市の「Baiyang Biotechnology Park」内に新設した生産ラインの正式な稼働開始を発表しました。

80%以上の完全タンパク質を含有


持続可能なタンパク源に対する世界的な需要の高まりに合わせて新たに稼働したこの施設は、年間11,000トンの生産が可能。Angel Yeastは、すでに一社だけで世界の酵母生産量の15%、中国市場の60%近くを占めるといい、業界内で支配的な地位を築いています。

主力製品として知られる「AngeoPro」は、ビール酵母を原料に、水資源の使用量を削減する高密度発酵技術で生産したもの。革新的な技術と機能性が評価され、FoodBevが主催する「2025 World Food Innovation Awards」で受賞を果たしました。

特にクリーンな味わいと汎用性の高さで、ホエイや大豆など、ほかのタンパク質とのブレンドにも最適。80%以上完全タンパク質であり、ビタミンB群、ミネラル、食物繊維も豊富に含むため、食品分野における幅広い用途に応用できます。

生産ラインには先進的なバイオ発酵技術を統合し、発酵から乾燥までの全工程を完全自動化。制御された発酵タンク内で行うため、気候や季節といった外部条件にかかわらず安定性と効率性を確保できます。

体重管理とスポーツ栄養の市場に焦点を当てる


酵母タンパク質は筋肉の合成と運動後の回復をサポートするほか、最近の研究ではカルシウムの吸収促進、骨の健康改善、腸内環境の向上といった効果も実証済み。こうした特性から、体重管理とスポーツ栄養の市場を主なターゲットに据えています。

Angel YeastのProtein Nutrition and Flavoring Technology Centerを統括するLi Kuは、「世界の優先課題が健康、栄養、持続可能性へと移行を続ける中、酵母タンパク質の市場にはかつてないほどの可能性が見込まれる」とコメントしました。

健康・環境面のメリットを理由に急拡大する酵母タンパク質市場は、今年15億ドル(約2,310億円)規模に到達。年間8.5%の成長率で、2030年には23億ドル(約3,540億円)に達すると予測されています。

世界的にこの活用を進める企業は複数見られ、欧州ではスイスのYeastupが昨年890万スイス・フラン(約17億円)を調達して、元乳製品工場を使用済みビール酵母の加工施設に転用。ドイツのProteinDistilleryは、酵母タンパク質「Prew:tein」の大規模工場建設に着手しました。

アジアでは、インドのスタートアップ企業SuperYouが、ビール酵母から製造したプロテインパウダーを発売しています。

参考記事:
Angel Yeast opens doors on new yeast fermentation protein production facility in China
Angel Yeast Begins Operations at New Yeast Protein Production Facility in China
Angel Yeast Opens Giant Fermented Protein Factory to Boost China’s Biomanufacturing Prowess

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