オーストリアのRevo Foods、3Dプリント食品の生産手法を公開し、クラウドでの資金調達を実施

オーストリアのスタートアップ企業Revo Foodsが、新しい産業用途の3D食品印刷プロセス「Revo Food Fabricator X2」を公開しました。

画期的なマルチノズルシステムを用いた連続生産で、3Dプリント食品では初めて大量生産が可能になったとしています。

食品生産のマスカスタマイゼーションを実現


植物性タンパク質繊維に脂肪成分を組み合わせることは、ステーキや魚のフィレのようなホールカット製品の製造に不可欠ですが、これまでほかの技術では大規模に実現できていませんでした。

Revo Foodsが開発した高精度の3D押出成形システムでは、異なる食材を任意の構造で組み合わせることができ、食品における「マスカスタマイゼーション(大量受注生産)」が現実的に。

サイズ、形状、素材、食感といった製品パラメータを、ハードウェアを変更することなく、フレキシブルに制御できるようになるといいます。

また、さまざまな製品の小ロット生産を適正化できれば、生産工程から出る食品廃棄を避けることも可能になると見込まれます。

同社は昨年9月、この技術(Revo Food Fabricator X1と呼称)を用いた初めての製品となる「THE FILET」を製造。マイコプロテインをベースとした代替サーモンフィレで、スーパーマーケットで入手可能な初の3Dプリント食品として、オーストリアのBilla Pflanzillaにデビューしました。

一般からの資金調達でスケールアップを目指す


Revo Foodsはまた、生産能力を増強するため株式投資型クラウドファンディングの形で同社初の公開投資機会を設け、広く資金調達を実施。

ドイツのグリーンテック投資プラットフォームFunderNationにて、2024年1月18日から4月18日まで投資が可能です。

目標金額は150万ユーロ(約2億3,800万円)に設定されていますが、2月1日現在すでに77万ユーロ(約1億2,200万円)余りが集まっており、新技術への関心の高さを示しています。

この調達により同社は、2024年夏までに数トン規模の3Dプリント食品を生産できるよう規模を拡大すること、大手食品メーカーとの提携を実現させることを目指しています。

参考記事:
3D Food Printing on an Industrial Scale enables a new food segment

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