Caribou Coffeeが全世界の800店舗超で植物性ミルクに対する追加料金を廃止

米国で人気のコーヒーチェーンCaribou Coffeeが、植物性ミルクに課していた追加料金を撤廃しました。11カ国の計800以上の店舗(米国内に約500店舗)で、全顧客がオーツミルク、アーモンドミルク、ココナッツミルクを自由に選べるようになっています。

主要コーヒーチェーンで同様の動きが相次ぐ


米国・ミネソタ州に本社を置くCaribou Coffeeは、これまではモバイルアプリ経由でオーダーした会員顧客にのみ、通常のミルクからの変更料金なしで植物性ミルクを提供していましたが、それ以外の通常顧客の場合は変更に約1ドルかかっていました。

今回の全顧客に対する追加料金の撤廃は、スターバックスダンキンドーナツ、Tim Hortons、Dutch Bros、Scooter’s Coffee、Peet’s Coffeeという主要コーヒーチェーン6社に続く動きとなります。

Caribou Coffeeとの協議を重ねてきた国際的な動物愛護団体のMercy For Animals(マーシー・フォー・アニマルズ)PETAは、同社の決定を称賛。

全米のコーヒーチェーンに同様の働きかけを行ってきたPETAの代表を務めるTracy Reimanは、「動物と地球に優しいヴィーガンミルクをより入手しやすくするという、思いやりのある決断を称賛したい。一方、The Coffee Bean & Tea Leafのような抵抗を続けるコーヒーチェーンに対しては、倫理的な選択に追加料金を請求しないよう引き続き強く求めていく方針だ」と述べました。

健康面・環境面でのメリットから求められる代替ミルク


乳製品フリーの選択肢に追加料金を課す慣行への反対が強まっている背景の一つには、食事制限を持つ人々への配慮があります。

牛乳は米国でも主要な食物アレルゲンであり、国民の5%以上(約1,500万人)が影響を受けているとも。また、欧米人では低い乳糖不耐症の発生率も、人口集団によって大きく異なり、ラテン系やアフリカ系の50〜80%、アジア系やネイティブ・アメリカンではほぼ100%に上ると推定されています*1

もう一つ、環境に及ぼす影響の違いを挙げると、牛乳1リットルを生産するのに平均628リットルの水が必要。対して同量のアーモンドミルクでは371.5リットル、オーツミルクではわずか48.2リットルしか必要とされません。

土地利用の面では、牛乳1リットルの生産には8.95平方メートルの広さを要し、オーツミルク(0.76平方メートル)やアーモンドミルク(0.5平方メートル)を大きく上回ります*2

Caribou Coffeeでは、全ドリンク注文の約5分の1が代替ミルクのカスタマイズ注文となっているのが現状。2025年に来店客数の減少*3 を経験したことを踏まえ、店舗に顧客を呼び戻す施策の一つとも期待されます。

参考記事:
Victory! Caribou Coffee Drops Vegan Milk Upcharge Across the Board After Talks With PETA | PETA
Caribou Coffee Eliminates Surcharge for Plant-Based Milk Across All US Locations
Non-Dairy Milk Now Free at Caribou Coffee’s 800+ Locations Globally
Caribou Coffee scraps non-dairy surcharge following PETA pressure
*1 Lactose intolerance – PMC
*2 Dairy vs. plant-based milk: what are the environmental impacts? – Our World in Data
*3 Caribou Coffee refocusing on cafe experience, not drive-thru speed

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