英The Bland Company、農業副産物を用いて高機能な代替卵原料を生産する技術の拡大のため4億円超を調達

英国・ロンドンを拠点とするフードテック企業The Bland Companyが、未活用の農業副産物を高機能な植物性タンパク質へと変換する独自技術を拡大するため、プレシードラウンドで267万ドル(約4億1,000万円)の調達を行ったと発表しました。このタンパク質は、さまざまな食品用途で卵の代替として機能します。
副産物からタンパク質を分離し代替卵原料に
本ラウンドはInitialized Capitalがリードインベスターを務め、Entrepreneurs First、Transpose Platform、Behind Genius Ventures、Alumni Ventures、Ventoが参加しました。
2024年に起業家のYash KhandelwalとMicol Hafezによって設立されたThe Bland Companyは、米ぬかなどの活用されていない農業副産物を高機能な植物性タンパク質に変換する、生化学的プラットフォームを開発しています。
そのプロセスでは、副産物から分画により目当てのタンパク質を分離。続いて、動物性タンパク質に匹敵する機能性を実現するよう再構成します。
同社の技術は投入原料に依存しないため、世界の各地域で入手できるそれぞれの副産物に応じて適用が可能。また、バイオリアクターなどの新規設備を一切必要とせず、既存の食品製造インフラに直接組み込める資本集約度の低さが強みです。
商業化に向けた同社の最初の焦点は、ベーカリー製品、調味料、菓子類における代替卵。鳥インフルエンザの発生、ケージ飼育に対する規制、気候変動、飼料コストの上昇といった要因により世界的に鶏卵の供給や価格が不安定となり、調達上の課題が増大している中で、意義が高まっている代替品を追求します。
長期的な展望はバイオリファイナリー
投資を行ったInitialized CapitalのZoe Perretは、「卵は、顧客の痛みが深刻化しているにもかかわらず、既存の適切な解決策が存在しない分野であり、最大の可能性を秘めた市場だ」とコメント。
「The Bland Companyの初期の成果は非常に有望で、第1世代の原料が一部のベンチマークにおいて溶解性、発泡性、乳化性を同時に発揮し、卵白の性能を上回っている」と評価しています。
The Bland Companyはすでに米国および欧州の大手消費財メーカーとパイロットスケールの試験を開始しており、代替卵としての機能性を探っている最中。
同社のタンパク質は瞬時に溶解し、ダマや粉っぽさを残さないため、飲料、バッター液、強化混合食品(FBF)などの理想的なベースになるとのこと。また、卵や乳化剤の代わりとして、水分を保持して乾燥や崩れを防ぎ、ベーカリー製品に均一な膨張性とボリュームをもたらします。
Perretによると、プロセスにさらに調整を施せば全く異なるカテゴリーの機能性原料も生産できるといい、「長期的なモデルは、単一の植物原料を投入し、食品・非食品用途に向けた複数の高機能原料を出力するバイオリファイナリーだ」との展望も示しています。
参考記事:
The Bland Company raises $2.7m to functionalize plant proteins from ag side streams
The Bland Company raises $2.67m to scale egg-replacement plant protein platform | The Plant Base
The Bland Company builds solutions for volatile protein markets | PPTI News


この記事へのコメントはありません。