デンマークのREDUCEDが約7.4億円を追加調達、食品廃棄物を発酵させて天然うま味素材を生成

デンマーク・コペンハーゲンに拠点を置くREDUCEDが、発酵由来の香味料プラットフォームの産業展開を推進する中、シリーズAエクステンションラウンドで400万ユーロ(約7億3,900万円)の資金調達を確保したと発表しました。
これにより、同社のシリーズAラウンドの合計調達額は1,200万ユーロ(約22億2,000万円)に達しています。
天然香料の課題を解決するクリーンラベルの代替品
今回の資金調達ラウンドはDelphinus Venture Capitalが主導し、既存投資家のNovo Holdings、欧州循環型バイオエコノミーファンド(ECBF)、デンマーク輸出投資基金(EIFO)が参加しました。
REDUCEDは、技術開発フェーズから本格的な産業展開への移行に伴い、生産規模の拡大、品質・サプライチェーンシステムの強化、原料ポートフォリオの拡充、商業パートナーシップの支援に資金を充てると表明しています。
同社がターゲットとするのは、数億ユーロ規模の世界的な香味料市場。昨今、食品メーカーは味、機能性、コスト効率を維持しつつ、加工を最小限に抑えたクリーンラベル原料で製品を再設計する要求に対応する必要性が高まってきました。
しかしながら、既存の天然香料ソリューションは加水分解植物性タンパク質や肉エキス、酵母エキスに依存するケースが多く、特定の用途で求められる複雑さや深みを欠く場合があるとのこと。
また、酵母エキスなどの一見無害な原料でも実は高度な加工を経ており、ほとんどの天然香味料は、化学組成において合成香味料とほとんど違いがないと示した研究もあります。
麹菌の発酵により、3日間で香味料を生成
REDUCEDは、食品加工工程で発生する未活用の副産物を発酵処理して、天然うま味素材へ転換する技術を開発。
麹菌を用いた固体発酵と制御された反応工程を組み合わせた独自のプラットフォームにより、うま味、コク味、そしてメイラード反応由来の香気成分をわずか3日間で生成します。
従来の手法と比較してエネルギー使用量は10分の1で、温室効果ガス排出量も最大83%の削減が可能。食品メーカーや外食産業向けにカスタマイズされた複雑な風味プロファイルを一貫して生成できるのが強みです。
過去1年間でREDUCEDは他企業との提携数を倍増させ、複数の応用分野にわたる製品ポートフォリオを拡大したと報告。発酵由来原料の商業的魅力が高まっていることを示唆しています。
共同創業者でCEOのEmil Munck de Vossは、2026年はプラットフォームの産業化に注力すると述べました。同社は現在までに150トン以上の食料を節約してきたといい、消費者基盤が拡大するにつれて、食品業界におけるさらなる排出減の推進を目指しています。
参考記事:
REDUCED ウェブサイト
Danish foodtech REDUCED brings Series A to €12 million to support industrial rollout of clean-label savoury ingredients – ArcticStartup
REDUCED raises €4 million Series A extension to support industrial rollout | PPTI News


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