イスラエルのBeliever Meats、米穀物メジャーADMと提携

イスラエルの培養肉メーカーBeliever Meats(旧称:Future Meat Technologies)と、世界的な穀物メジャーのアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(以下、ADM)が、培養肉製品の開発・商品化に向けた非独占的な覚書を締結したと発表しました。

2021年から始まったADMとの協働により、Believer Meatsは商業化に一歩近づく技術と規模の拡大に成功。同年に両社共同で主導した資金調達ラウンドは、当時の培養肉メーカーとしては最大規模(3億4,700万ドル)の単独投資ラウンドに。ノースカロライナ州に建設途中だった20万平方フィート(約18,580平方メートル)規模の生産施設の、建設再開にこぎ着けました。

同施設は、2024年の操業開始を予定。ADMの持つ原料や栄養学の専門知識を用いて、Believer Meatsの培養プロセスを強化するべく、両社間で協力を進めます。また、ADMの蓄積された加工ノウハウや知見を、新製品の開発に生かす可能性もあるとみられます。

ADM Global Foodsで社長を務めるLeticia Gonçalvesは、プレスリリースの中で、「Believer Meatsを含む代替プロテインのプレーヤーとの協力を推し進め、世界人口の拡大に伴う食料安全保障の強化に寄与する」と述べています。

協業が進む代替プロテイン業界


近年、複数の代替プロテイン企業と同様のパートナーシップを結んでいるADM。同社戦略・イノベーション担当役員を務めるIan Pinnerは、スタートアップ企業の新規技術を高く評価しており、「ADM社内でそれらの技術を再現しようとするのではなく、スタートアップ企業との協働を模索してきた」と語りました。

昨年には、Eat Justの培養肉部門、GOOD Meatとの共同開発契約を締結。細胞を増殖させる培地の改良と、製品の味・食感の改善についての協力を盛り込んだ内容となっています。

一方のBeliever Meatsにとって、食品大手との提携は今回が2度目。2021年には、培養肉の可能性を探るネスレとの協働を発表しています。具体的な内容は明らかにされなかったものの、培養肉と植物由来原料をブレンドした製品開発に乗り出すとの報道もありました。

Believer Meatsのグローバルコマース担当役員Michael Lenahanによると、現在もネスレとの緊密な関係を保っているとのことで、今後の動向に注目です。

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