イスラエルのSteakholder Foods、GCC(湾岸協力会議)の政府機関と初の大型契約を締結

イスラエルのSteakholder Foods(旧称:MeaTech 3D)が、画期的な3Dバイオプリンティング技術を応用して食料安全保障の取り組みを推進するべく、GCC(湾岸協力会議)の政府機関との間で戦略的提携に関する覚書(MOA)を締結したと発表しました。

湾岸地域に大規模生産施設を建設


MOAでは、ハイブリッド魚製品を3Dプリンティングで生産するパイロットプラント建設への投資に始まり、ペルシャ湾岸地域で初となる大規模生産施設の建設を最終目標として設定。

3Dバイオプリンティング技術の確立のためにSteakholder Foodsに頭金が支払われ、その後、大規模生産に向けたマイルストーンに基づく販売・調達計画を策定することとしています。

Steakholder Foodsは昨年、シンガポールの培養シーフード企業Umami Meatsと戦略的提携で合意。Umami Meatsが提供する細胞をベースにしたバイオインクを用いて、今年4月に世界初となる3Dプリント培養ハタを発表しました。

新たな提携により、Steakholder Foodsの3Dプリンティング技術とカスタマイズされたバイオインクを活用し、培養肉や培養魚、植物性食品を幅広く生産。本来の味・食感・見た目を忠実に再現した、栄養価の高い安全な食品を確保することを目指します。

Steakholder FoodsでCEOを務めるArik Kaufmanは、「数年にわたる開発への集中期間を経て、大きな一歩を踏み出すことができた。今後も、フードテック業界に革新的なソリューションを提供するべく、さらなる戦略的パートナーシップを追求していく」と語りました。

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