エンドウ豆ミルクメーカーの米Ripple Foodsが約70億円を調達

エンドウ豆由来の代替ミルクを開発する米Ripple Foodsが、4,920万ドル(約69億7,000万円)の資金調達を行ったと発表

同社は2021年のシリーズEラウンドでも6,000万ドル(約85億円)を調達しており、今回のラウンドで累計調達額は2億7,400万ドル(約388億円)を超えました。

関心が高まっているエンドウ豆ミルクへの投資は増加が見られ、前年対比で代替乳製品セクター全体をリードする増加率を記録しています。

環境影響の小さい黄色エンドウ豆


Adam LowryNeil Renningerが2014年に創業したRipple Foodsは、黄色エンドウ豆(yellow pee)から植物性ミルクやプロテインシェイクを製造。

植物性ミルクではオリジナル、バニラ、チョコレートなどのバリエーションに加えて、DHAとカルシウムが豊富な子供向けのラインアップも充実させています。

北米の20,000を超える小売店で販売され、昨年には代替ミルクの売上高でトップ10に入る主要ブランドとなっていました。

同社の特長となっているのが、「Ripptein」と呼ばれる黄色エンドウ豆タンパク質です。特許出願中の技術により、植物性ミルク特有の(好ましくない)風味の原因となるフラボノイドやタンニンなどの不純物を除去し、「最もピュアでクリーンな味の代替ミルク」を実現。

雨の多い地域で育つ黄色エンドウ豆は、アーモンドのように灌漑が要らず、また肥料もほとんど必要としないことから、環境フットプリントが小さい点も強調されています。

健康面のメリットでZ世代へのアピールも


The Good Food Instituteによると、米国における昨年の植物性ミルクの売上高は、前年比9%増28億ドル(約3,960億円)に到達。

値上げの影響で小売販売本数は微減に転じたものの、牛乳市場全体の15.4%を占めるまでに成長しました。世帯普及率は41%で、リピート購入率も76%に上ります。

米国では、Z世代が環境よりも健康上の理由からヴィーガンの食生活を採用するケースが多く、各ブランドが栄養面のメリットを謳う製品メッセージを打ち出すなど、「健康」が購買決定に与える影響が大きくなっている様子。

Ripple Foodsのエンドウ豆ミルクは、大豆やナッツを使用しないためアレルギーの心配もなく、欧米で一般的な半脱脂乳と比べて砂糖は半分、カルシウムは50%多く、タンパク質は同量を含んでいます。

植物性ミルクの原料としてはアーモンドやオーツ麦、大豆がより一般的ですが、Ripple Foodsと似た企業としては、チリのNotCoが一部の代替ミルクの主原料として、黄色エンドウ豆タンパク質を使用。

現在までに4億3,300万ドル(約613億円)以上を調達しており、先月クラフト・ハインツと共同で植物性のマカロニ&チーズを発売しています。

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