ポルトガルの非営利団体GreenCoLabが、藻類ベースのキャビア、ハンバーグ、ビールを発表

藻類ベースの栄養補助食品や飲料・食品を開発するポルトガルの非営利民間組織GreenCoLabが、新たに3つの試作品を発表。来月開催される「Vitafoods Europe 2024」での披露を予定しています。

藻類の汎用性の高さを示す製品開発


GreenCoLABは、ポルトガルの海洋科学センター(Centro de Ciências do Mar)やアヴェイロ大学などの研究機関と、藻類を活用するバイオテクノロジーに知見を持つ民間企業4社による、非営利の共同プラットフォームです。

今回、スイス・ジュネーブで来月開催される「Vitafoods Europe 2024」での展示に向けて、微細藻類を使った代替キャビアとビール、そして海藻ベースのハンバーグを開発。

非遺伝子組み換えのクロレラ、テトラセルミス、海藻を用いていることが特徴で、製品の栄養や機能、風味を向上させることができる持続可能なヴィーガン食材としての藻類に焦点を当てています。

同団体の食品研究グループリーダーを務めるKricelle Deamiciは、「藻類ベースの製品ポートフォリオの充実は、健康を主としたヴィーガン色の栄養面における飛躍的な進歩を象徴しており、サステナブルで味も良く、これまでにない魅力的な代替品を提供する」と強調しました。

持続可能で健康的な代替タンパク源


藻類を栄養源として用いることは、今日の市場における持続可能で健康的な食品への需要の高まりに対応する一手として大きな可能性があるとみられています。

植物ではなく菌類に近いと考えられている藻類は、タンパク質のほかにも食物繊維やオメガ3・6・9脂肪酸、ビタミンB2、B12、鉄、亜鉛などを含有。アニマルフリーのタンパク源として理想的な栄養を供給します。

スピルリナとクロレラ由来のタンパク質に焦点を当てた英エクセター大学の研究では、これらのタンパク質が筋肉の維持と増強に効果的であり、動物肉の効果的な代替品として機能することが示されました。

培養豚肉と微細藻類をブレンドしたハンバーガーを発表したチェコのMewery、微細藻類と菌糸体の共発酵で代替シーフードを生産する独Koraloのようなスタートアップ企業も出現しています。

参考記事:
GreenCoLab Unveils Innovative Microalgae and Seaweed-Based Caviar, Burgers, and Beer
GreenCoLab unveils algae powered Innovations at Vitafoods Europe

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