植物性ステーキを手掛けるChunk Foodsが、メキシコ企業との提携でラテンアメリカ市場に参入

ニューヨークに本社を置くイスラエル発の代替肉メーカーChunk Foodsが、中南米最大級の食肉・乳製品メーカーSigma Alimentosの子会社で植物性食品を専門に扱う、Better Balanceとの戦略的提携を発表しました。

メキシコをはじめとする中南米市場向けに、共同ブランドの植物性ホールカット肉を開発します。

大規模な資金調達を経て市場を拡大


Chunk Foodsは同時に、Cheyenne Venturesがリードインベスターを務めたシードラウンドで750万ドル(約11億1,000万円)を追加調達。同ラウンドでは4度にわたり総額2,200万ドル(約32億7,000万円)を調達しており、代替プロテイン分野では最大規模のシードラウンドとなりました。

今回のBetter Balanceとの提携により、共同ブランドの植物性ホールカット肉を新しく開発し、ラテンアメリカの市場に参入する計画。手始めにメキシコのレストラン6店舗で、試験的に販売を行います。

同社は、この動きは「高品質な植物性タンパク源への国際的な関心が高まっていること」を示すものであり、戦略的提携により「このカテゴリーの製品をより広い人々に届けることが可能になる」と述べています。

米国の外食市場で成功を収める


2020年にイスラエルで設立されたChunk Foodは、外食市場向けに4オンス、6オンス、1ポンド(それぞれ約110g、170g、450g)の植物性代替肉をヒレステーキ、サイコロステーキ、プルドビーフの形で提供。牛肉のほか、豚肉、羊肉、鶏肉の開発も計画しています。

製法としては、大豆と小麦のタンパク質をベースに固体発酵を活用。植物ベースの食事では不足しがちな鉄分とビタミンB12を付加しており、栄養面でも優れた製品です。

2023年は植物性食品市場が全体的に停滞した一年となりましたが、同社は米国に進出して商業的成功を収めました。フロリダの有名ステーキハウスCharley’s Steak Houseでは、高品質な植物性ステーキの成功を確信し、初めから10万食の購入を約束したといいます。

これを皮切りに、ニューヨーク市内のレストラン数店のほか、9月には代替肉専門チェーン店のNeat Burgerでも植物性ステーキをデビューさせています。

参考記事:
Chunk Foods secures funding, Latin America deal for plant-based whole cuts
Chunk Foods Secures $7.5M Amid Strategic Collab with Better Balance for Vegan Whole Cuts

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