Steakholder Foods、米国での植物性ホールカット肉「Perfecta」ブランド拡大に向け約5.6億円を調達

3Dプリント代替肉を開発するイスラエルのスタートアップ企業Steakholder Foodsが、米国における消費者向けブランド「Perfecta」の販路拡大に向け、私募による350万ドル(約5億5,600万円)の調達を行いました。

さらに、新株予約権の行使により、最大700万ドル(約11億1,000万円)を追加で得られる可能性があります。

プリンターと最終製品の両方を供給


3Dプリント技術を用いた植物性食品で知られ、米NASDAQにも上場するSteakholder Foodsは、今年5月に消費者向けブランド「Perfecta」を立ち上げて米国市場に参入したところ。

ホールカット代替肉・代替魚製品のさらなる展開拡大を目指して、総額350万ドルに上る新たな資金調達を行いました。さらに、シリーズEおよびシリーズFラウンドで発行した新株予約権を投資家が全額行使した場合、最大で700万ドルの追加資金を確保できる見込みです。

2019年に設立された同社は、幅広い植物性タンパク質製品やその原料となるプレミックスに加えて、3Dプリンターとバイオインクを供給しています。

同社の食肉用3Dプリンター「MX200」は、独自の溶融ペースト積層(FPL)技術で2種類の異なる素材を組み合わせることで、動物性タンパク質における脂肪と筋肉の複雑な構成を再現。あらゆる食肉の形状に対応できる成形機能を備え、1時間あたり最大420kgの生産が可能です。

また、魚介類用として滴下位置制御(DLS)技術を搭載した「HD144」プリンターを開発しており、こちらは1時間あたり最大100kgの生産能力を保有。植物由来原料を特定のパターンや層状に配置することで、シーフード特有の繊細でほぐれやすい食感を模倣します。

米国での本格展開に向け、流通業者と提携


Steakholder Foodsは昨年、代替シーフード製品2種を母国イスラエルの市場に初めて投入し、「Atid Yarok」ブランドで食料品店での展開を開始しました。

米国における「Perfecta」ブランドでは、タンパク質を26g含む霜降りステーキのほか、鶏胸肉、サーモン、白身魚のパティをラインアップ。本格展開に向けた第一歩として、先月KeHE Distributorsとの提携を発表しました。まずは北東部から販売を始め、順次地域を広げていく予定です。

米国の食肉販売全体に占める植物由来の肉やシーフードの割合は依然として1%に満たず、購入量は昨年10%減少しました。その理由としては、超加工食品(UPF)に対する懸念の高まりと、平均的な植物性食品の味と食感に対する満足度の欠如があるとされています。

この厳しい環境下で、Beyond Meatのような業界のパイオニアも長期にわたる財務上の課題に直面。同社の株価と売上高は昨年過去最低を記録しました。

今年も事態はそれほど好転していませんが、プロテイン飲料「Beyond Immerse」や、菌糸体を原料としたホールカットステーキ「Beyond Steak Filet」で新たな分野に進出し、巻き返しを図っています。

参考記事:
Steakholder Foods Ltd. Announces Up To $10.5 Million
Steakholder Foods Commences U.S. Market Entry of Perfecta™ Premium Plant-Based Meat
Steakholder Foods Nabs $3.5M to Expand Perfecta Brand of Whole-Cut Plant-Based Meat in the US
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