フランスの植物性代替卵メーカーYumgo、年間1,500トンの能力を持つ新工場を開設

世界中に製品を展開するフランスの植物性代替卵メーカーYumgo(ユンゴ)が、地元イル=ド=フランス地域圏の支援を受け、セーヌ=エ=マルヌ県に新たな製造拠点を開設したと発表しました。

複数市場での事業基盤を強化


敷地面積850平方メートルの新工場は年間1,500トンの製造能力を有し、拡大するYumgoの製品需要に対応。これにより、フランス、欧州(特に英国・ドイツ・ベネルクス)、アジアといった主要市場での事業基盤強化を図ります。

また、社内プロジェクトおよび顧客との共同プロジェクトにおけるイノベーション能力を向上させるほか、物流フローを最適化して製品の環境影響をさらに低減するのに貢献します。

同社の革新的な代替卵製品はこれまでに10以上の賞を受賞し、200社を超えるB2B顧客を引き付けてきました。エッフェル塔の2階にある伝統的なミシュラン星付きレストラン「ル・ジュール・ヴェルヌ」の看板デザートにも使用されています。

共同創業者のAnne Vincentは、「この工場はYumgoにとって重要な節目だ。同じ味と品質基準を維持しつつ、あらゆる人にとって製品を身近にしたいという当社の野心を体現している」とコメントしました。

日本でも業務用で展開中の代替卵原料


Yumgoは2019年、VincentとRodolphe Landemaineによって設立されました。Landemaineはパン職人兼パティシエで、東京にも複数店舗を出店しているMaison Landemaine(メゾン ランドゥメンヌ)、および植物由来ベーカリーチェーンLand & Monkeysの創業者でもあります。

これまで卵黄・卵白・全卵を代替する原料に加えて、ムースやクリームのベース材料、マヨネーズなどを展開。アレルギー対応のクリーンラベル製品で、大規模ケータリング向けのシンプルかつ効率的なソリューションを提供してきました。

発売以来、950万個以上の鶏卵を代替し、460トンのCO₂排出を削減、49,000トンの水を節約したといいます。

2023年には売上高が100万ユーロ(約1億7,600万円)を超えるなど順調な成長を見せ、日本でも食品・飲料の輸入販売を行う日仏貿易が正規の輸入代理店として同年2月に取り扱いを開始しており、業務用としての入手が可能です。

Landemaineは、「機能性、簡便さ、料理の楽しさ、そして持続可能性をすべて同時に実現し得ると証明したい」とコメント。「新拠点の開設により増大する需要に対応し、より多くのシェフや業界関係者を支援する能力を獲得できた」と述べています。

参考記事:
ユンゴ – 日仏貿易オンラインショップ
French Plant-Based Egg Producer Yumgo Opens New Facility in Île-de-France
Yumgo a inauguré son usine en Île-de-France, une étape clé qui confirme son leadership dans l’accès aux solutions végétales pour les acteurs de la restauration et de l’agroalimentaire – Bpifrance | Presse
French Plant-Based Egg Producer Yumgo Reports Turnover of Over €1M

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