ドイツの培養魚スタートアップBLUU Seafoodが約24億円を調達、米国での認可取得を目指す

ドイツのバイオテクノロジー企業BLUU Seafood(旧称:BLUU Biosciences)が、シリーズAラウンドで1,750万ドル(約23億9,800万円)の資金調達に成功。同時に、米国で培養シーフードの販売認可申請を行ったことを発表しました。

同資金調達ラウンドは、Sonaeの子会社SparkfoodとLBBW Venture Capitalが主導。SeaX Ventures、Manta Ray、Norrsken VCなどが参加しました。

BLUU Seafoodは昨年8月、欧州で初の培養シーフードとなるフィッシュフィンガー(白身魚のフライ)とフィッシュボールを発表。生産プロセスでは、遺伝子組み換えではない魚の細胞株を培養のベースに、動物由来の血清を含まない培地を使用。口当たり改善などを目的に植物由来の成分と混合した、ハイブリッド製品に仕上げています。

培養肉を承認した最初の国、シンガポールですでに申請手続きを開始しており、2024年までに培養シーフードの認可を取得予定とのこと。

今回の資金調達により、同社は米国での認可申請手続きを進めます。培養シーフードを手掛ける欧州企業から米国食品医薬品局(FDA)に出された申請としては、今回が初めて。承認には9カ月から12カ月を要すると見られます。

同社は現在、細胞培養によるサーモンの刺身やニジマスのフィレを試作中。ドイツ・ハンブルクに建設中のパイロットプラントは今年秋の竣工を予定しており、最大500リットルの大型バイオリアクターへと生産のスケールアップを見込んでいます。

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