米Tomorrow Farms、「Bored Cow」ブランドから精密発酵乳タンパク質を使用したヨーグルトを発売

Tomorrow Farmsが、精密発酵乳タンパク質を用いた世界初の飲むヨーグルトを、アニマルフリー乳製品ブランド「Bored Cow」から発売すると発表しました。

従来のヨーグルトに含まれる乳脂肪と乳糖の代わりに、ココナッツクリームと甘蔗糖(サトウキビ由来の糖)を使用しています。

ミルクに続いて需要の高いヨーグルトを製品化


Tomorrow Farmsによると、新製品には消費者から最も要望の多かったヨーグルトを選んだとのこと。

7オンス(約200g)入りで、3種類の味で展開されます。今月からニューヨークの小売店の店頭に並ぶ予定で、希望小売価格は2.99〜3.99ドル(約450〜600円)

1本あたり8gの完全タンパク質、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB12、プロバイオティクスが含まれる一方、通常の牛乳に含まれる乳糖やコレステロール、ホルモン、抗生物質は入っていません。

同社は2022年、同じく精密発酵乳タンパク質を使用した乳製品フリーのミルク「Bored Cow Original」を、自社のウェブサイトで発売。

製品のパックに描かれたユニークなキャラクターでブランドイメージを形成し、その後、米国の大手スーパーSprouts Farmers Marketなどに進出しました。現在では1,000を超える小売店で取り扱われており、全米で注目を集めています。

この代替ミルクに使われていた精密発酵原料は米国のスタートアップ企業Perfect Dayが供給するものでしたが、今回のヨーグルトに使用されている精密発酵乳タンパク質の出どころは明らかにされていません。

環境や社会への配慮を示すB Corp認証を取得


Tomorrow Farmsは新製品の発売に合わせて、環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる国際認証である「B Corp認証」の取得を発表。

米国の非営利団体B Labが運営するこの認証を受けるためには、環境への取り組みやガバナンス、労働者の福祉、サプライチェーンの透明性まで、さまざまな基準に基づいた審査をクリアしなければなりません。

認証取得の一環として環境面でのメリットを実証するため、同社は外部専門家と協力して、ISOに準拠したライフサイクルアセスメント(LCA)を実施。

「Bored Cow Original」の生産から廃棄までの製品ライフサイクル全般における環境影響を、従来の牛乳およびオーガニック牛乳と比較した結果、土地利用面積を最大96%、水使用量を最大67%、温室効果ガス排出量を最大44%削減できることが判明しました。

Tomorrow Farmsの創業者でCEOを務めるBen Bermanは、「社会的および環境的な最高基準を満たしてこそ、当社の使命を果たすことができる。B Corp認証の取得は当社にとって重要なマイルストーンだ」とコメントしています。

参考記事:
Bored Cow Launches First-of-Its-Kind Yogurt Alternative, Announces Its B Corp Certification – BevNET.com
Bored Cow Launches “First of its Kind” Animal-Free Yogurt Made with Fermented Proteins

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