Heura Foodsがバルセロナに新たな研究所を開設、2025年に植物性食品に係る6件の特許登録を計画
スペインを代表する植物性代替肉メーカーのHeura Foodsが、バルセロナのイノベーション特区「22@Barcelona」内に新たな研究所を開設したと発表しました。2026年中に、これらの技術を用いた商品化を目指しています。
特許登録とライセンス供与を計画
Heura Foodsは昨年2月に、シリーズBラウンドで4,000万ユーロ(約64億4,000万円)の調達を実施。植物性代替肉を中心に20種類ほどの製品ラインアップを有し、20カ国・22,000を超える店舗で販売されています。
同社は研究所の新設と合わせて、「最も消費量の多い食品カテゴリーにおいて、これまでにないインパクトと栄養密度を持った製品」を提供することを目的に、今後9カ月の間に6件の特許登録を行う計画を明かしました。
新たな特許は、添加物や加工デンプン、飽和脂肪を、植物性タンパク質とヘルシーな脂質に置き換えることに焦点を当てたもの。
健康的で持続可能な食品ソリューションを最大限に普及させるため、他企業にもライセンス供与を行い、超加工食品と呼ばれるカテゴリーに変革をもたらしたい考えです。
昨年10月に「Future Food-Tech London」で植物性チーズ、パスタ、スナックの試作品を発表したように、引き続き植物性代替肉カテゴリー以外への拡大を進めます。
欧州の市場でプレゼンスを拡大
2024年初頭、Heura Foodsは2023年の売上高が3,830万ユーロ(約61億7,000万円)に達し、グローバルの売上高は63%の大幅増(特にフランスで最大の88%増)を記録したと報告しました。
スペインでは、同社の植物性代替肉が26%の市場シェアを得ており、カテゴリーで最高のリピート購入率を記録しています。
同社は2023年に初の特許出願中の技術を発表し、これまでに実現できなかった栄養価を持つ植物性食品を生産できるようになったと主張。この技術を使った最初の市販製品は、無添加で高タンパク質と低脂肪が特徴の、植物性スライスハムでした。
共同創業者でCEOのMarc Colomaは、「これらの新技術の真の強みは、効率的なスケールアップと地域の消費者の嗜好への適応が可能なこと」とし、「だからこそ業界のリーダー企業と提携し、誰も単独では推進できない変化を加速させたい」と語っています。
参考記事:
Heura Opens New Innovation Laboratory, Plans to Register Six Patents in 2025
La nueva era de Heura más allá de la carne vegetal: la ‘foodtech’ estrena laboratorio y sede con seis patentes sobre la mesa
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