欧州の穀物メジャー、ルイ・ドレフュスがアルゼンチンに大規模なヒマワリと大豆の加工工場を建設へ

農産物商社のルイ・ドレフュス(Louis Dreyfus Company)が、アルゼンチン・ブエノスアイレス州のバイアブランカに新たな油糧種子の加工施設を建設する計画を明かしました。

植物油需要への対応能力を強化


オランダ・ロッテルダムに本社を置くルイ・ドレフュスは、本プロジェクトを過去10年間におけるアルゼンチン最大級の投資の一つであり、同期間における初のグリーンフィールド開発(未開拓の土地に一からインフラを構築する事業)と位置付けています。

新工場は、同社がバイアブランカに所有する物流・港湾施設に隣接して建設され、既存のインフラと統合されます。

稼働すると、1日あたり最大4,000トンのヒマワリ種子または大豆を処理できる見込みで、ヒマワリ種子の圧搾施設としては世界最大規模。建設は年内に始まる予定です。

CEOのMichael Gelchieは、「今回の投資は、強固な農業生産基盤に加えて工業・物流・輸出能力を備え、国内生産とグローバル市場を結びつけているアルゼンチンが、当社にとって戦略的に重要な市場であることを反映したものだ。同国と周辺地域の輸出競争力強化への投資を含め、農工業の発展を支援したい」と述べました。

アルゼンチンは、大豆やヒマワリ製品をはじめとする農産物の、世界有数の生産・輸出国。整備されたインフラと国際航路へのアクセスにより、油糧種子加工と植物油輸出の主要拠点となっています。

ルイ・ドレフュスは、このプロジェクトにより既存インフラを活用しつつ処理量を増加させ、食品製造とバイオ燃料の分野における植物油需要への対応能力を強化する狙いです。

副産物のバイオマスエネルギーで稼働し、排出を削減


ルイ・ドレフュスは、バイアブランカの工場に加えて、サンタフェ州にも2カ所の農工業用の複合施設を運営しており、アルゼンチン全土に22カ所以上の貯蔵・商業拠点を展開しています。

建設予定の新工場は、サンタフェ州の片方の施設で先日稼働を開始した油糧種子の圧搾ライン、そして昨年買収したハンガリーの種子圧搾・精製施設を補完するもの。

加工工程で発生するヒマワリの殻などのバイオマスから生成される熱エネルギーのみで稼働し、運転に伴うCO₂排出量の削減を目指します。

設備としては、洗浄、脱殻、調整、フレーク化を行う前処理システムに加えて、大容量のプレス機、溶剤抽出技術、連続運転を可能にする密閉型コンベアシステムを導入する予定。また、高度な自動化と統合型のマテリアルハンドリングを組み込んで効率化を図ります。

供給や市場の状況に応じてヒマワリの種子または大豆のいずれかを処理するというモデルにより、年間を通して運転を最適化できるとのこと。地域内の生産者にとって、国際市場との連携強化を実現する目的もあります。

参考記事:
Louis Dreyfus Company Plans One of the World’s Largest Sunflower Crushing Plants at Argentina Port Site
Louis Dreyfus Company to build major sunflower and soy processing plant in Argentina | PPTI News
Louis Dreyfus $400m Argentina Oilseed Plant

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