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黄色エンドウ豆由来のビーンレスコーヒー「OtherKinds」の展開がスタート、気候変動で打撃を受けるコーヒーの代替品に

気候変動に配慮したビーンレスコーヒーを開発するベルギーのスタートアップ企業Koppieが、製品テストの場としてD2C(消費者直販)ブランド「OtherKinds」を立ち上げ、展開をスタートしました。

D2Cの取り組みをB2B事業の成長につなげる


コーヒー豆を使わない「ビーンレスコーヒー」の商用化を目指して昨年6月にステルス状態からの脱却を果たしたKoppieが、新ブランドを通じて初の製品を市場に投入しました。

同社は発酵技術を用いて、主に黄色エンドウ豆をコーヒーの代替品へと加工しています。原料の選別と洗浄を行った後、特許取得済みの風味調整工程、そして焙煎、粉砕、包装を経て仕上げ。

焙煎以降の工程では、通常のコーヒーの加工に使われるものと全く同じ機器や設定を使用しているため、焙煎業者がKoppieの原料を仕入れて、生豆と同様に扱うことも可能です。

新しいD2Cブランド「OtherKinds」を通じては、黄色エンドウ豆のみから作られたドリップコーヒー用の粉と、そこに焙煎キャロブ(イナゴマメ)を組み合わせたラテ用パウダーを展開します。

「OtherKinds」というブランド名について、Koppieの共同創業者でCEOを務めるDaan Raemdonckは、「従来品とは異なる新しさ」を表したものと説明。

「コーヒーや紅茶、チャイ、抹茶といった既存の名称を過度に意識するのは避けたかったが、かといって新たな名称を作り出すのではなく、独自の立ち位置を確保する狙いがあった。ゆくゆくはこのブランド名自体が、一つのカテゴリーとして定着してほしいと考えている」と語っています。

今後は、消費者からのフィードバックを収集し、新しいレシピを試すためのチャネルとなるD2C事業の取り組みを戦略的に強化。ベルギーおよびオランダのレストラン、コーヒーショップ、専門店などと連携を進めてブランドを確立し、ひいてはB2B事業の成長を後押しする狙いです。

気候変動により打撃を受けるコーヒー栽培


Koppieの技術が最終的に目指しているものは、気候変動の打撃を受けているコーヒー業界が直面する問題の緩和です。世界のコーヒー供給の75%を占めるブラジル、ベトナム、コロンビア、エチオピア、インドネシアの5カ国では、2021〜25年の間に平均して、作物に悪影響を及ぼす高温(30℃超)の日数が例年より57日多く記録されました。

環境条件の悪化は、植物へのストレスによって豆の収穫量や品質、病害への耐性を低下させ、昨年には世界のコーヒー価格が過去最高値を更新しました。

また、調査によると、コーヒーの原種の60%がすでに絶滅の危機に瀕しており、コーヒー栽培に適した熱帯地域の面積は2050年までに半減するとも予測されています。

コーヒーの生産そのものも、こうした問題を引き起こす一因となっています。コーヒー豆1kgの生産に伴う温室効果ガスの排出量は、鶏肉と豚肉をそれぞれ1kg生産する場合の合計量をも上回るほど*。一方、Koppieのビーンレスコーヒーの場合、同量の生産に伴う排出量は、従来のコーヒーと比較して最大95%低い1.19kgにとどまります。

Raemdonckによると、欧州の食品業界における有力なパートナー企業との連携により、発酵・焙煎したエンドウ豆を年間1,000トン生産する体制を整えているとのこと。

B2Bの分野では満足のいく進展が見られ、最初に契約を結んだ顧客(大手コーヒー焙煎業者)とも市場投入に向けた取り組みを続けているほか、産業規模での試験段階に入っている案件もあるといいます。

参考記事:
OtherKinds: Koppie Unveils Consumer Brand for Pea-Based Beanless Coffee Drinks
Koppie launches OtherKinds: A direct-to-consumer test bed for coffee complements
* Food: greenhouse gas emissions across the supply chain

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