米Ingredion、NutriLeadsから取得したニンジン由来のプレバイオティクスについてEUの認可を取得

米国の大手原料サプライヤーIngredion(イングレディオン)が、アップサイクルしたニンジン由来のプレバイオティクス繊維「Benicaros」について、欧州で新規食品(Novel Food)としての認可を取得しました。

EU域内での製品化に向けて前進


今回の認可の対象は、ジュース製造の副産物として出るニンジンの搾りかすから抽出され、ペクチンを構成する多糖類のラムノガラクツロナン-I(RG-I)を高濃度で含むニンジンエキス「Benicaros SF Pure P」。

Ingredionはこの原料の知的財産、商標、ヒト臨床試験データ、製造ノウハウの完全な所有権を、2カ月前に締結した資産譲渡契約を通じて、オランダ企業のNutriLeadsから取得しました。

ハラール、コーシャ(ユダヤ教の食事規定)、およびグルテンフリーにも対応しており、食品、飲料、サプリメント用途をターゲットに、EU域内での製品化を進めます。

規制上、本成分はさまざまな食品・飲料への使用に加え、3歳以上の個人を対象としたサプリメントにおいて1日あたり最大1,500mgまでの配合が認められています。なおIngredionは、機能的な効果を得るための摂取量としては同300mgで十分としています。

健康に寄与するニュートラルな風味の原料


「Benicaros」は水溶性で、pHや熱に対する安定性を持ち、最終製品の風味や食感にはほとんど影響を与えません。

有益な腸内細菌の増殖や短鎖脂肪酸の産生を促進するほか、自然免疫細胞との相互作用を通じて免疫の健康に寄与する可能性も研究で示唆されています。

EU法データベースの文書によると、欧州食品安全機関(EFSA)はこの原料がEUの食品情報規則における食物繊維の法的定義に適合するかどうかを評価せず、認可された名称はIngredionが説明に用いている「ニンジン繊維」ではなく、「ニンジンエキス」となりました。

IngredionのSebastian Smithは、「今回の承認は重要な節目となるものだ。これにより、従来の食物繊維素材が抱えていた課題を解決し、高度に差別化されたニンジン由来繊維の欧州市場での展開が可能になる」とコメント。

「Benicaros」を活用すれば、顧客は「風味や食感を損なうことなく、また製品ラベル上の訴求価値を高めながら、独自の食物繊維のメリットを消費者に提供できるようになる」としています。

参考記事:
Ingredion’s Benicaros soluble carrot fiber earns novel food authorization in the European Union
Ingredion wins EU Novel Food approval for upcycled carrot fiber ingredient
Ingredion Wins EU Clearance for Carrot-Derived Prebiotic Acquired From NutriLeads
Ingredion wins EU approval for carrot prebiotic acquired from NutriLeads | PPTI News

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