イタリアの鶏肉大手Amadori Groupが、Granaroloの植物性食品ブランド「Unconventional」を買収

イタリアの食肉大手Amadori Groupが、ボローニャに拠点を置く植物性タンパク質ブランド「Unconventional」の買収を発表。代替肉市場に参入し、国内で3番目に大きなヴィーガンブランドとなりました。

タンパク質製品を扱う企業としての総合的な地位を強化


イタリアにおける植物性食品の売上高と消費者層の拡大を受け、鶏肉業界の大手Amadori Groupは、乳製品メーカーGranaroloから非公開の金額で「Unconventional」ブランドを買収し、生産拠点の経営権も併せて取得しました。

2020年にGranaroloが立ち上げた「Unconventional」は、現在ではハンバーガー、ミートボール、ソーセージ、チキンフィレなどの大豆ベースの代替肉製品に加えて、豆腐やミニサイズのベジバーガーを小売り・外食産業向けに製造しています。

イタリアの植物性食品市場における主要ブランドの一つでしたが、Granaroloが事業の優先順位を変更したことにより、売却が決定されました。同社の社長Stanislao Fabbrinoは、「事業モデルの簡素化を目指して、牛乳および乳製品市場に注力していく」と説明しています。

Amadori Groupにとってこの統合は、総合的なタンパク質製品におけるリーダーシップを強化し、ポートフォリオを多様化することで市場における地位を確固たるものにする取り組みの一環。買収によって同社は、イタリアの植物性食品市場で3番目に大きな企業となりました。

近年、健康志向の高まりから国民が動物性食品を避け、多様な食生活へと移行する傾向が見られる中、既存の広範な物流・販売ネットワークを活用して、新たな植物由来のラインアップの安定供給を保証します。

ヴィーガン食品に対する評価が高いイタリア


調査会社Circanaのデータによると、昨年、イタリアにおける植物性食品の売上高は3.8%増加し、2億800万ユーロ(約384億円)に到達。販売量も約6%増加しており、28.7%の家庭で食卓に並べられています。

別の調査では、動物性でないハンバーガー、ミートボール、ソーセージ、ハムなどの加工肉が国民の45%に消費されており、植物性食品市場を牽引している様子が示されました。

植物性食品の摂取を増やした理由を尋ねたところ、回答者の66%が料理の創造性を挙げ、キッチンで新しい食材を試せるためと回答。65%は、調理に時間をかけられない時に植物性食品が最適な選択肢であり、旬ではない時期でも野菜を食べられるという利点に言及しています。

また、持続可能性も重要な要素で、回答者の63%が環境負荷の低さを挙げていました。

イタリア人の間ではヴィーガン食品に対する評価が非常に高く、回答者の73%以上が植物性食品を健康的だと認識しており、食物繊維、ビタミン、ミネラル、タンパク質が豊富で、脂肪とコレステロール含有量が少ないと評価しています。

そのほか、代替タンパク質への移行は、輸入への依存度を低下させることでイタリアの食料自給率を高め、2040年までに年間100億ユーロ(約1兆8,400億円)の経済効果をもたらす可能性があるとの予測も。

こうした背景から、食肉メーカーのGruppo Tonazzoは136年の歴史に幕を下ろし、植物性タンパク質を扱う「Kioene」ブランドに特化するという大幅な転換を決定しました。植物性飲料を手掛けるThe Bridgeは先日、資産運用会社のAmbientaに買収されています。

参考記事:
Italian Poultry Giant Amadori Acquires Plant-Based Brand Unconventional from Granarolo
Italian Poultry Major Amadori Snaps Up Plant-Based Meat Brand Unconventional
Amadori buys Unconventional plant-based business from Granarolo
Amadori Acquires Unconventional, Seeks Growth In Plant-Based Market | ESM Magazine

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