キャセイパシフィック航空が一部の便で16種類の「ミートフリー」メニューを導入
香港のキャセイパシフィック航空が、Ovolo Hotel Group傘下でベジタリアン食を提供するローカルレストランの「VEDA」と提携し、一部の長距離便のメニューに16種類の新メニューを導入しました。同社のカーボンフットプリント削減の取り組みの一環で、2024年6月まで提供される予定です。
2050年のネットゼロ達成に向けた施策
今回のコラボレーションは、キャセイパシフィック航空の「The difference is in the detail(違いは細部に宿る)」キャンペーンの一環として行われたもの。
搭乗者の機内食体験を向上させ、健康と持続可能性に配慮した企業としての信頼性を高めることが主な目的であり、旅行者が「地球のためにより良いライフスタイルを選ぶ」ことを支援するとしています。
キャセイパシフィック航空は、2050年までにCO₂排出量ネットゼロを達成するという目標を発表しており、この目標に向けた一歩として、世界で初めて完全ベジタリアン食を採用したホテルグループであるOvoloとの提携に至りました。
VEDAは肉を使わないインド料理で有名ですが、16種類の新メニューは世界各国の料理からインスピレーションを得たもの。香港発の一部長距離便のプレミアム・エコノミークラス、および通常のエコノミークラスで提供されます。
プレミアム・エコノミークラスのメニューには、フムス、南インド風ココナッツカレー、ロースト野菜のタジンなど。エコノミークラスでは、タブーリ(中東風サラダ)、地中海風ポテトサラダ、タイ北部の定番料理カオソーイなど。
キャセイパシフィック航空では、過去にも植物性食品メニューを提供。2019年には、香港の代替肉大手OmniPorkと提携し、ニュージーランド航空に次いで、機内食で代替肉を提供する世界で2番目の航空会社となりました。
つい先月には、こんにゃくをベースにした餃子や点心で有名な香港のブランド「Plant Sifu™」の植物性ポークを導入しています。
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