カナダのCULT Food Scienceが「Noochies」ブランドでアニマルフリーの猫用スナックを発売

カナダのCULT Food Scienceが、保有するサブブランドの「Noochies」から、栄養酵母を用いたアニマルフリーの猫用スナックを発売しました。

栄養酵母を用いた健康的なスナック


CULT Food Scienceで製品開発担当副社長を務めるJoshua Errettによると、この新製品はフリーズドライで、鶏肉やラム肉のカットと同様のアミノ酸プロファイルを有しているほか、豊富なタンパク質と食物繊維、ビタミンB群を含有。「これほど健康的な猫用スナックは、世界中のどこにも存在しない」と強調しています。

製品の環境面にも配慮し、リサイクルした包装材を使用しているほか、輸送においてもカーボンニュートラルを実現しているとのこと。

原料には、同社が特許を持つ、培養した栄養酵母と発酵成分をブレンドした成分「Bmmune」を使用。ポストバイオティクス*1 とポリフェノールを豊富に含んだこの成分は、炎症の抑制、猫の腸内環境のバランス調整、酸化ストレスの軽減、さらにはがんに関連する細菌活動の抑制といった効果を持つことが分かっています。

BioCraftから処方を取得


Noochiesは元はといえば、ErrettがShannon Falconerと共同で設立した、BioCraft Pet Nutrition(旧称:Because Animals)が保有するブランド資産でした。Errettは昨年9月にBioCraftを離れ、翌月CULT Food Scienceに加わっています。

BioCraft Pet Nutritionはその後、栄養酵母をベースにした製品の開発を中止し、それら製品の処方すべてを、Noochiesを買収したErrettに売却することで合意。以降は、培養肉技術の商用化に集中する方針を発表していました。

BioCraftは先日、AIと機械学習ツールを用いて、より安価な原材料や規制上の懸念が生じにくい原材料を特定したことを発表しています。

猫の菜食主義は健康に良い可能性も


CULT Food Scienceが保有する代替ペットフードのブランドは、Noochiesだけではありません。今年8月、同社はシンガポールの培養シーフードメーカーUmami Bioworksとの提携により、培養ペットフードのブランド「Marina Cat」を立ち上げ。

こちらでは、Umami Bioworksの培養マダイとCULT Food ScienceのBmmuneを組み合わせた製品を展開する予定で、年内の生産開始と来年の発売を目指しています。

従来、完全肉食動物であるネコは肉の消費量を抑えることはできないため、ヴィーガン食を与えることは健康に悪いのではという懸念がありました。

しかし先月、1,369人の飼い主を対象に行われた調査では、植物ベースの食事を取っている猫(127匹)は、肉を食べている猫よりも健康的である可能性が示唆されています。少ないサンプル数ではあるものの、獣医にかかる回数や薬の使用が減少したといい、菜食主義の猫を健康的と評価する獣医も増えているとのことです。

肉の摂取量の多いペットが増加すると多大な環境負荷がかかることは避けられないため、細胞培養によるものか植物由来のものかにかかわらず、迅速な代替品の開発が待たれます。

*1 腸内細菌が生み出す代謝成分のこと。腸内細菌ではなく、その代謝成分を直接体内に取り入れることで、さまざまな健康効果が得られると期待されている。

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