高級ヴィーガンシルクのブランドniLuuが、サウジアラビアとカタールで展開を開始

米国・フロリダ州を拠点とする高級ヴィーガンシルクのブランドniLuuが、中東でのプレゼンスを拡大。サウジアラビアとカタールに初進出し、アラブ首長国連邦(UAE)でも新店舗を開拓しました。
中東市場の将来性に期待
niLuuは2023年に初めてUAEに進出し、パーム・ジュメイラ(ナツメヤシの形状をしたペルシア湾に浮かぶ人口島)にある高級リゾートホテルのAtlantisと、ドバイのショッピングモールGaleries Lafayetteでデビューを飾りました。
このたび、新たにドバイのコンセプトストア「The Edit」と、サウジアラビアのリヤドとジェッダにある高級デパート「Rubaiyat」に登場しています。
同社の製品はまた、カタールの「Harvey Nichols Doha」と、リヤドの「Westerly Boutique」で開かれる2月1日から5月31日までの期間限定ポップアップストアでも購入できるほか、ブランドのオンラインストアからも中東全域への発送が可能になりました。
niLuuの創業者でトルコ出身のNilufer Braccoによると、GCC諸国の市場は同社が拠点を置くマイアミとよく似ており、高品質な服や温暖な気候に適したスタイリッシュなアイテムを好む層が多いとのこと。「UAEでの立ち上げ以来、信じられないほどの関心と支持を集めてきた」といい、今回の拡大に至りました。
また、「この地域では、社会・環境の面から見て倫理的な製造工程で作られたラグジュアリーウェアに対する強い関心があり、その将来性に期待している」と語っています。
日本生まれの生分解性素材

2020年に設立されたniLuuは、リゾートウェア、ラウンジウェア、スリープウェアなど、動物愛護団体のPETAからも認証を受けた持続可能なヴィーガンシルクウェアの生産を手掛けてきました。
同社が用いている素材は、日本企業の旭化成が綿実(コットンシード)を原料に製造している、生分解性繊維のベンベルグ(素材名:キュプラ)。
そのほか、独自の繊維「ECOVERO」では、従来のビスコースと比較して水使用量とCO₂排出量を50%削減できるとされ、EUエコラベルの認定を受けています。
製造は、トルコのアトリエ「Serra Serra」に委託しており、地元の女性に公正な賃金での雇用機会を提供。
CEOのBraccoは、「今日の消費者は、購入するブランドにより多くのことを求めているため、より良い世界に貢献しながらも着る人を美しく彩るタイムレスなアイテムづくりを目指した。地球を犠牲にしない衣服の需要の高まりに応える方法の一つとして、ラグジュアリーファッションの境界線に挑戦したい」と述べています。
参考記事:
niLuu ウェブサイト
Luxury Vegan Silk Brand niLuu Launches in Saudi Arabia & Qatar
Luxury vegan silk loungewear brand, niLuu, expands in the Middle East with a second outlet in the UAE
Former Volleyball Pro Nilufer Bracco Launches Vegan Silk Line Called niLuu
この記事へのコメントはありません。