2029年、代替プロテインの市場規模はおよそ5兆円に —Meticulous Market Researchレポート

調査会社のMeticulous Market Researchが、世界の代替プロテイン市場(培養肉を除く)における、2029年までの動向を予測

世界全体で見ると、同市場は2022年から年平均12.4%の勢いで成長し、2029年には366億1,000万ドル(約4兆8,700億円)に達すると見積もられています。

消費者の行動が大きく変化し、健康志向や環境意識の高まりなどから、代替プロテインへの需要が増加している昨今。食品業界においても、美味しさはそのままに栄養上・健康上のメリットを享受できる代替プロテイン製品の開発が進んでいます。

また、東南アジア、中南米、中東・アフリカといった新興国での需要増、ヴィーガン食人気の高まりなども、プロテインの供給者に大きな成長機会をもたらす要因として期待されています。

アジア・太平洋地域では高成長率を予想


本調査では、代替プロテイン市場を種類別(植物由来、昆虫由来、微生物由来)、用途別(食品・飲料、動物飼料・ペットフード、栄養補助食品)、地域別に区分。業界の競合他社の評価や、国別の市場分析も行っています。

種類別・用途別で見ると、2022年の代替プロテイン市場全体では、植物由来製品が最大のシェアを占めていたと推定されています。これは主に、食品・飲料メーカーからの引き合いの増加、ヴィーガン人口の増加、植物由来製品の発売点数増加などに起因すると見られます。

昆虫由来製品は、現時点では大きなシェアを獲得するに至っていないものの、2022〜29年の期間中に最も高い年平均成長率(CAGR)を記録するとの予測。昆虫の高い栄養価、新規のタンパク源への需要の増加、消費者の受け入れが進むことが要因と見られています。

地域別に見ると、2022年の代替プロテイン市場では、北米が最大のシェアを占めていたと推定されています。動物性プロテインに関連した環境問題や倫理的側面から、持続可能な方法によるタンパク質生産に注目が集まっていること、ヴィーガン人口の増加、代替プロテイン分野への投資件数の増加、健康的で栄養価が高い製品に対する需要の増加、食品産業における技術の進歩が要因となっています。

一方、2022〜29年の期間中に最も高い年平均成長率(CAGR)が見込まれるのは、アジア太平洋地域。主にベジタリアン・ヴィーガン人口の増加、原材料が広く手に入りやすいこと、食品産業における技術の進歩が理由です。

参考:https://www.futureofproteinproduction.com/post/alternative-proteins-market-to-be-worth-us-36-61-billion-by-2029

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