独Nosh Biofoodsがビール工場に併設したパイロットプラントを開設

マイコプロテインを手掛けるドイツのNosh Biofoodsが、ベルリン・ノイケルンにある地ビール醸造所「Berliner Berg」の敷地内にパイロットプラントを開設したと発表しました。

ビールの醸造と同時に食材も生産


Nosh Biofoodsの新しいパイロットプラントは、月間2トンの生産能力を保有。パートナーへの製品サンプル供給分の確保に役立ち、商品化に向けた大きな一歩となります。

事業開発責任者のAlix Chaussonは、「これはコラボレーションの初めのステップに過ぎない。すでに夏の間は、ビアガーデンでいくつかの当社製品をセット販売する試みを始めており、今後も継続したい」と述べています。

同社の共同創業者で現CTOを務めるFelipe Linoは、「同じ醸造所という施設において、ビールを醸造しながら食材も一緒に生産できることを実証するものだ」とコメントしています。

将来的には、醸造所から出た副産物をNosh Biofoodsの製品に使用することで、両社の共生関係を深める狙いもあるとのこと。また、Berliner Bergとしても、この提携によりカーボンフットプリントの改善やコスト削減が期待できるとみている様子です。

Nosh Biofoodsは今年4月に、Earlybird Venture Capitalがリードインベスターを務めたシードラウンドで320万ユーロ(約5億1,200万円)を調達。

9月には米国のバイオテクノロジー企業Ginkgo Bioworksとの提携を発表し、人工知能(AI)を活用して、マイコプロテイン生産に用いる「優れた官能的プロファイル」を持った真菌株のスクリーニングに着手しています。

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