アンダーアーマーとUNLESSが、100%植物由来の「土に還る」スポーツウェア・コレクションを発表

米国でスポーツ用品を展開するアンダーアーマーと持続可能なファッションアイテムで知られるUNLESS Collectiveが、現在開催中のミラノデザインウィークで、100%植物由来の素材で作られたスポーツウェアの新コレクションを発表しました。
着古した後は堆肥化できる循環素材
両社初のコラボレーションによる限定コレクションは、スケートやサーフ、アウトドアのカルチャーから影響を受けたデザインのフーディー、Tシャツ、ショートパンツなどからなり、再生可能な植物由来の素材のみで作られると同時に、スポーツにおけるパフォーマンス基準を満たすような設計が特徴。
どのアイテムも日常的な使用に耐える頑丈さを備えながら、着古した後は堆肥化が可能で、マイクロプラスチックや有害化学物質を放出することなく完全に分解されるため、環境への影響を与えません。
ミラノデザインウィーク内のFuorisaloneで行われた「Protect This Earth」インスタレーションでは、原材料となる植物から最終製品、堆肥化、再生に至るまで、アイテムの全ライフサイクルを表現。
近年、イベント全体を通じて人気を博している循環性と素材の革新という、より広範なテーマに沿った製品に仕上がっています。
アンダーアーマーによる買収後初のリリースに
UNLESS Collectiveは、世界初という100%植物由来、プラスチックフリーを追求したリジェネラティブ・ファッションのブランド。アンダーアーマーは昨年同社を買収しており、今回のコラボレーションは新体制下で初のメジャーリリースとなります。
UNLESS Collectiveの創業者でCEOのEric Liedtkeは、独アディダスで26年間キャリアを積み、役員まで務めた後2020年に同社を設立した人物。買収に伴い、アンダーアーマーのブランド戦略担当副社長に就任しました。
Liedtkeは同社のユニークなアプローチについて、「プラスチックへの依存が強く、廃棄物が生じる従来の生産サイクルからの大きな転換を意味する」とコメント。「アスリートと地球の両方に敬意を払うイノベーションにより実現された、業界における製品作りの未来を再構築する画期的な進歩だ」と述べています。
このカプセル・コレクションは、アンダーアーマーが本社を置くボルティモアの店舗でのみ販売され、価格は30〜160ドル(約4,300〜23,000円)。以降の製品発売の予定は明かされていません。
参考記事:
UNDER ARMOUR AND UNLESS DEBUT REGENERATIVE SPORTSWEAR COLLECTION AT MILAN DESIGN WEEK
Under Armour and UNLESS Unveil Fully Plant-Based Sportswear Collection
Under Armour designed plant-based clothing to beat microplastics – Fast Company
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