デンマークのTempty Foodsがシードラウンドで約1.3億円を獲得、菌糸体製品を北欧全域に展開へ

デンマークの菌糸体食品メーカーTempty Foodsが、北欧全域への事業展開、小売り流通網の拡大、そして次世代製品の開発を加速させるため、先月のシードラウンドで520万デンマーク・クローネ(約1億2,800万円)の調達を行いました。
国内の小売り大手で展開される菌糸体製品に
Tempty Foodsは、プレシードラウンドの全投資家からの再度の出資に加えて、新たなエンジェル投資家ネットワークを引き入れ、さらにデンマーク輸出投資基金(EIFO)からの融資の形で公的資金の援助も得ました。

同社は、従来の動物性・植物性タンパク質に頼ることなく、菌類が持つ根のような構造である菌糸体をベースに用いた食品の開発に注力。
英国のパイオニア企業Quornの親会社から原料供給を受けた菌糸体を使用し、従来の肉の直接的な代替品ではなく、異なる味と機能性を持った独自のカテゴリーに位置付ける自社製品を生み出しています。
需要の増加に伴い、2023年以降、年間売上高は倍増を継続。昨年にデンマーク国内のセブン-イレブン、年初にコープに参入し、現在はさらなる全国的な販売網の拡大に取り組んでいます。
共同創業者でCEOのMartina Lokajovaは、今回の資金調達を受けて国外市場への進出も加速させていくと述べました。すでに隣国のスウェーデンで事業を開始し、より広範な北欧全域での成長戦略の一環として、今月には100店舗以上への拡大を計画しています。
製品開発も引き続き重要な焦点で、同社はデンマーク政府が支援するファンドのPlantefondenから100万デンマーク・クローネ(約2,460万円)の助成金を受け、オーガニックでアレルゲンフリーの新製品ラインの開発に取り組んでいます。
今回の機関投資家・エンジェル投資家による支援に加えて、より幅広い層に門戸を開くべく「Republic」でのクラウドファンディングも準備中。このキャンペーンでは個人投資家にもプロの投資家と同じ条件が用意され、20ユーロ(約3,680円)から参加が可能です。
同社は複数の資金調達源を組み合わせることで、新規市場への進出に伴う事業拡大と継続的なイノベーションの両方を推し進める計画。地域全体での生産と流通の規模拡大に重点を置き、次なる成長段階への移行を図ります。
参考記事:
Tempty Foods | LinkedIn
Tempty Foods lands seed funding to expand mycelium products across the Nordics | PPTI News


この記事へのコメントはありません。