英国の植物性代替卵ブランド「Crackd」が、米国の主要食料品チェーンへ進出

英国のPlant Headsが展開する人気の植物性代替卵ブランド「Crackd」が、米国の複数の食料品チェーンとの間で販売契約を締結し、新たな市場に進出したと発表しました。

年内にはライン拡張も予定


ヴィーガン液卵「Crackd」は現在、イリノイ州シカゴのJewel-Oscoと、テキサス州の主要都市にあるAlbertsonsRandallsTom Thumbの各店舗で取り扱いが始まりました。

卵7個分に相当する346gのパウチ入り(英国ではボトル入りで販売)で、スクランブルエッグやオムレツ、パンケーキなどのお菓子作りにも使用可能。

水、エンドウ豆タンパク質、コーン油、メチルセルロース、エンドウ豆デンプンをベースに作られ、遺伝子組み換え原料の使用はなし。従来の卵に比べて低カロリー・低脂肪で、コレステロールや主要な14のアレルゲンを含んでいません。

植物ベースの食生活を送っていると欠乏しやすい、ビタミンB12を多く含んでいるのも魅力です。

Plant Headsの米国社長を務めるJonathan Traubは、「Crackdは、米国で朝食の定番となっている卵の、自然由来で健康的、冷凍可能で、電子レンジで加熱もでき、優れた味と食感を備えた代替品だ。一度試した消費者はきっと引きつけられるだろう」と述べました。

小売りだけでなく外食業界の企業とも話し合いを進めているほか、年内には新たな製品を追加投入して、ライン拡張を予定しています。

「JUST Egg」とお互いの市場で競合する展開に


鳥インフルエンザなどの影響から、従来の鶏卵業界がサプライチェーンの問題や価格の高騰に直面している中、植物ベースの代替品は売り上げを伸ばしています。

2020年後半に初めて店頭に並んだ「Crackd」は、幾つもの賞を獲得し、英国を代表する植物性代替卵としての地位を確立してきました。

米国ではEat Justの販売する「JUST Egg」が市場シェア99%という圧倒的な地位を築いており、目覚ましい勢いで成長中。つい先日、逆に大西洋を渡って英国進出を果たしたばかりです。

Plant Headsはそれでも米国内で製造を行って、小売業者にとってより入手しやすい状況をつくり、供給リスクの軽減をアピールして勝負する狙い。

Traubは、「品質面で競争力のある製品を導入することで状況は変えられ、またカテゴリー全体の成長にもつながるだろう」とコメントしました。より大きな購買力と消費者需要を見込んで、Eat Justの母国市場における優位に挑みます。

参考記事:
UK Plant-Based Egg Brand Crackd Secures Listings at Major Grocery Stores in the US
British Plant-Based Egg Crackd Rolls Out in US to Take on Eat Just

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