米BlueNalu、培養クロマグロの市場投入に向け約17.2億円の調達を実施

米国・カリフォルニア州の培養シーフード企業BlueNaluが、細胞培養によるクロマグロの商業化に向けた準備を進める中、転換社債および優先株による資金調達を通じて約1,100万ドル(約17億2,000万円)を確保したと発表しました。

米国をはじめ、世界の高級レストランで展開へ


BlueNaluの最新ラウンドは、既存投資家のAgronomicsSiddhi CapitalLewis & Clark AgriFoodが共同で主導。加えて、約40の現行支援者が参加しました。

その中には、長年の戦略的パートナーである米国の食品原料大手Griffith FoodsやRich Products Corporation、韓国の植物性食品メーカーPulmuoneも含まれています。

BlueNaluは、計画通り培養クロマグロの導入を進め、生産・流通能力を拡大して、まずは米国、そして最終的には世界市場で高級レストラン向けに展開していく考えです。

Siddhi Capitalの共同代表でBlueNaluの取締役も務めるSteven Finnは、「規律ある差別化されたアプローチを採り、プレミアム外食市場からの需要に焦点を合わせているBlueNaluは、培養タンパク質分野で際立っている」とコメント。「商業化の開始に向け、品質と市場適合性という強固な基盤を築いてきた」と評価しています。

アジアや中東市場にも注力


2018年に設立されたBlueNaluは、魚の細胞から直接培養したシーフード製品の開発に注力。一貫した品質・味・健康特性を備えた代替シーフードを提供することは、より強靭なサプライチェーンを構築し、水産資源への圧力を軽減する一助となります。

米国全土の厳選された高級寿司店やレストランを初期の参入先として狙っており、シェフ、流通業者、戦略的パートナーと連携して、年間を通じて高品質製品の安定供給を目指しています。

同社はまた、さらなるプロセス最適化と、年間600万ポンド(約2,700トン)規模の商業生産を行えるよう設計された次世代の施設の準備を含め、スケールアップと生産体制の強化、そして規制対応に資金を使うと述べました。

米国のほかにも、シンガポール、サウジアラビア、日本、韓国、英国、欧州連合(EU)など複数の市場で規制当局との連携を深めていく計画。

これまで、サウジアラビアでは持続可能な地域開発を進めるNEOMと戦略的パートナーシップを締結し、日本の三菱商事FOOD & LIFE COMPANIES(「スシロー」の運営会社)とも提携して、グローバル展開の足場を築いています。

参考記事:
Agronomics Limited Announces Further Equity Investment in BlueNalu
BlueNalu nets US$11 million to move cultivated bluefin toro closer to market | PPTI News

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