チーズの本場イタリアのDreamfarmが、アーモンドを使ったヘルシーな代替チーズを開発
イタリア北部、エミリア=ロマーニャ州に位置する都市パルマ。チーズの一大生産地として知られ、日本でも有名なパルミジャーノ・レッジャーノは年間およそ16万トンの生産量を誇ります。
同地に拠点を置くスタートアップ企業のDreamfarmがこのたび、2年間に及ぶ研究開発を経て、植物由来のモッツァレラチーズとチーズスプレッドで代替乳製品市場への参入を発表しました。
栄養面でも優れたヘルシーな代替チーズ
地中海産のアーモンドペーストから作られた同社のチーズは、ココナッツオイルや加工デンプンなど、ほかの植物性チーズで一般的な原材料を使用しておらず、飽和脂肪酸の含有量が少ないのが特徴。タンパク質の含有量については、従来のチーズには劣るものの、大多数の植物性チーズに比べるとはるかに多いといいます。
栄養面で優れていることが認められ、EU域内で流通する栄養表示「Nutri-Score(ニュートリスコア)」でも、最高ランクの「A」を獲得しています。
Dreamfarm共同創業者のMattia Sandeiは、「イタリアを代表する食品本来の食感を保ちつつ、ヘルシーな植物性の代替品を作るのは困難な挑戦だった」と語りました。
同社は先月、イタリアの農業食品見本市Cibusで製品を展示。イタリア国内にとどまらず、ドイツとベルギーを皮切りに、欧州全土で事業の展開を予定しています。また、ピザやサンドイッチなどへの活用でも大きな勝機があるとして、大手チェーン店とのパートナーシップ締結に向けて協議を進めているとのことです。
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