Armored Freshが植物性粉チーズの製法に関する米国特許を申請、新製品のパルメザンチーズを今秋発売へ
アーモンドとオーツ麦をベースにした発酵チーズで知られる韓国発のフードテック企業Armored Freshが、伝統的な熟成ハードチーズをすりおろす工程を模倣した技術で、新たな米国特許の申請を行ったと発表しました。
伝統的なすりおろし工程を模倣
Armored Freshは、植物性チーズをすりおろして粉状にする際、液体の混合物を霧状にして吹き付け乾燥させる一般的なスプレードライ製法の代わりに、ブロックチーズを作って物理的にすりおろす方法を採用。
この手法により本格的な味と食感が得られるといい、創業者でCEOを務めるRudy Yooは、「この特許製法は、乳製品フリーのチーズが単なる代替品ではなく、誰もが気軽に楽しめる選択肢であることを証明するものだ」と語っています。
同社はまた、乳酸菌を用いた自然な発酵プロセス、チーズの香りを再現するべく調理温度や冷却などのプロセスを調節した植物性チーズの製造方法、世界中の有名なチーズの味、食感、熟成プロファイルを評価するプロトコルを開発し、自社製品の継続的な品質改善を可能にしました。
この技術を活用し、今年の秋にも乳製品フリーのヴィーガンパルメザンチーズを新製品として発売する予定です。
累計販売数は100万枚を突破
Armored Freshの目的は、従来のチーズと味の面でも価格の面でも遜色ない製品を作ることで、植物性チーズは味気なく満足できないという印象を払拭すること。
現在までに、Kroger、Fresh Thyme Market、Town & Country Foods、Fred Meyerなど、米国全土の一部小売店でキューブ、スライス、シュレッド、スプレッドの製品を発売しています。
また、東海岸のレストランチェーンBareburgerでは、同社のオーツミルクをベースにしたチェダーチーズが、全メニューへのトッピングとして注文可能。Impossible FoodsのパティとArmored Freshのチェダースライスを使用したハンバーガーも販売されています。
先月には、これまで販売してきたアニマルフリーチーズの累計が100万枚を突破したと発表。これにより削減できたCO₂排出量は288トンに上り、ニューヨークからロンドンまで飛行機で180往復するのに相当する量と試算しています。
参考記事:
Armored Fresh Files Patent for Bespoke Plant-Based Grated Cheese Production | NOSH.com
Armored Fresh Files Patent for Plant-Based Grated Cheese, Vegan Parmesan Arriving This Fall
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