スペインの代替レザー企業Polybion、Fashion for Goodとの提携で循環型ファッションを推進

スペインのバイオマテリアル企業Polybionが、革新的な製品の開発・発売に向けたパートナー探しを支援する「Fashion for Good 2023 Innovation Programme」に参加。

その後間もなくして、循環型ファッションの世界的プラットフォームであるFashion for Goodを公式パートナーとし、出資を受けたことを発表しました。

食品廃棄物を細菌に与えてセルロースを生成


微生物発酵と食品廃棄物のアップサイクル分野を開拓し、次世代のヴィーガン素材を開発するPolybion。同社初の製品となる「Celium」は、動物皮革や石油由来の合成繊維に代わる高級素材です。

メキシコ人のGómez Ortigoza兄弟によって2015年に設立された同社は、食品廃棄物を細菌に栄養として与えてセルロースを生成。これを、ヴィーガンレザーの土台となる有機・生分解性素材として用いる技術を確立しました。

セルロースの生産プラットフォーム拡大のため、昨年のシリーズAラウンドで440万ドル(約6億5,700万円)を調達し、メキシコに大規模工場を構えています。

この施設には専用のバイオリアクターがあり、希望する厚みにもよるものの、1.4平方メートルのセルロースシートを7〜25日で生産可能。出来上がったセルロースシートを、動物皮革用の機械設備と環境負荷の少ない化学薬品を用いたクロムフリー*1 の環境下で、さらに精製して仕上げます。

自社開発した多彩ななめし加工と仕上げの技術により、原料に独自の質感・色・特性を付加してカスタマイズでき、「サステナブルファッションという分野のイノベーションにおいて、新たなスタンダードを打ち立てる」としています。

*1 動物皮革のなめし処理で毛や脂肪などの除去に使われるクロムには腐食性があり、環境にも人にも大きな危害を及ぼしている。

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