ネスレ傘下のGarden Gourmet、2024パリ五輪で植物性食品の提供へ

ネスレ傘下の植物性食品メーカーGarden Gourmetが、2024年パリオリンピックの公式パートナーとして契約に至ったことを発表しました。

競技場や選手村で植物性食品を提供


ネスレでサステナビリティマネージャーを務めるOlivier Osterは、「Garden Gourmetはパリオリンピックで消費される植物性食品の量を倍増させることに貢献し、より多くの人々に植物由来の食事を普及させることで、持続可能な食生活への移行を促す」とSNSに投稿

Garden Gourmetの製品には、植物性代替肉のパティ、ソーセージ、フィレなどがあり、2022年にはヴィーガンフォアグラを限定発売。最近では、魚の切り身やフライの代替品にも、製品ポートフォリオを拡大しています。

パートナーシップの一環として、同社は植物性食品を大会のさまざまなサービス提供者に向けて供給し、競技場や選手村でシェフにより調理された植物性食品が提供される予定です。

持続可能な食生活への移行を促す


この動きは、CO₂排出量を半減させるため植物性食品を推進するという、オリンピック委員会が設定した包括的な目標に沿ったものです。

同委員会は、オリンピック選手村で選手、役員、ボランティア、従業員、メディアに提供する食事の50%、観客に販売する食事の60%を植物性食品にすると発表しました。

今回の提携では、「モダンなフランスの味」を紹介しつつ、より持続可能な食生活への移行を促すことが期待されるといいます。地元産の旬の食材に焦点を当て、提供される料理の80%がフランス国内産の原料を使用したものとなる予定です。

また、食事の環境影響に関する情報の表示や、一部の会場では来場者の植物性食品の選択を増加させるような施策も導入する計画。さらには、食品廃棄物の回収や、食品消費に伴う使い捨てプラスチックの半減にも取り組みます。

カヌーで3度の金メダルを獲得し、パリ2024大会組織委員会の会長を務めるTony Estanguetは、「食料に関するビジョンを定義するためフランス料理に携わるすべての人を巻き込みたいと考えた結果、120近くの組織や専門家からの協力を得ることができた。フランス料理の創造性を活用し、食の転換を推進していきたい」とコメントしています。

参考記事:
Garden Gourmet Partners With the 2024 Olympic Games to Help Double Plant-Based Food Consumption
CELEBRATING THE MODERN TASTE OF FRANCE – PARIS 2024 FOOD VISION

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