乳業大手のLeprino FoodsとFooditive、精密発酵カゼインの商品化に関する独占契約を締結

オランダの発酵原料メーカーFooditive Group(以下、Fooditive)が、精密発酵によるアニマルフリーカゼインの商品化に関して、米国の乳業大手Leprino Foodsとの提携を発表しました。

Leprino Foodsにとって、代替乳製品への参入は今回が初めてとなります。

世界最大のモッツァレラチーズメーカーと提携


米国・コロラド州に本社を置くLeprino Foodsは、モッツァレラチーズと乳糖のメーカーとして世界最大。ピザハットやドミノ・ピザにチーズを卸しているほか、乳清(ホエイ)タンパク質、ミセラーカゼイン、スイートホエイの主要サプライヤーでもあります。

両社間の長期ライセンス契約に基づき、Leprino FoodsはFooditiveの精密発酵技術を使用したアニマルフリーのカゼインを生産する独占権を得ました。

また、同カゼインの販売・流通についても権利を有することが規定されており、チーズ向けではLeprino Foodsが独占的に販売・流通を行えることとなっています。

Leprino Foodsの社長を務めるMike Durkinは、「製品の機能性、品質、味、食感を最高水準に保ちながら、製品ラインアップを充実させるだけでなく、サプライチェーン全体の環境フットプリントを削減することができる」とコメント。

来年には数万トン規模でアニマルフリーカゼインを生産し、市場の需要に応じて米国に構える工場の一つで拡大していく予定だといいます。

米国市場にフォーカスし、商品化へ


2018年にオランダ・ロッテルダムで設立されたFooditiveは、食品業界向けの持続可能で倫理的な植物由来原料や発酵技術に特化。

これまでに精密発酵によるヴィーガンハチミツ、アボカドの種に由来する代替脂肪、ジャガイモに含まれる糖タンパク質のパタチンから作られた乳化剤などを開発。

そのほか、リンゴと洋ナシの加工副産物を原料とする天然甘味料は、先月より米国市場で販売を開始しました。

乳タンパク質の一種であるカゼインは、2019年ごろから開発に着手。昨年には試験的大量生産に成功し、欧州市場への供給体制が整ったとの発表がありましたが、規制認可の問題で足踏みしている様子。

現在は米国市場に軸足を移しており、GRAS自己認証の申請を今年第4四半期に行う予定です。New Cultureに続く精密発酵カゼインの認可取得に期待です。

参考記事:
Fooditive Partners With the World’s Largest Mozzarella Cheese Producer to Commercialize its Animal-Free Casein
World’s largest mozzarella maker Leprino Foods to commercialize animal-free casein from Dutch startup Fooditive Group
The World’s Largest Mozzarella Producer Bags Global Rights for Fooditive’s Animal-Free Casein

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