米国のJellatech、健康と長寿のための細胞由来コラーゲンを展開する新ブランドを発表
細胞由来コラーゲン開発のパイオニアである米国のJellatechが、ブランドとウェブサイトのリニューアルを発表しました。
培養コラーゲンで生物医学界に革命を起こす
Jellatechによると、新ブランドは、I型コラーゲンをはじめとする生物学的に同一のヒトタンパク質で生物医学の分野に革命を起こすという使命をアピールするためにデザインされたもの。
このタンパク質は、組織再生、注射による美容施術、細胞・遺伝子治療などの用途における画期的な進歩を可能にします。
創業者でCEOのStephanie Michelsenは、「市場参入を通じて、特にヘルスケアと健康長寿分野において、ヒト全長コラーゲンの安定供給に対する大きなアンメットニーズがあることが分かった」とコメント。
「この戦略的セグメントで重要なマイルストーンを達成した後は、より広範な市場へと取り組みを拡大させ、環境影響を減らすとともにすべての人の生活の質を高めたい」と語りました。
持続可能性に優れた新たな供給源を確立
Michelsenが2020年に米国・ノースカロライナ州に設立したJellatechは、細胞農業の技術で複雑なタンパク質を大規模生産しており、中でもウシ、ブタ、ヒトの細胞をベースとしたコラーゲンに注力しています。
三重らせん構造を持ったコラーゲンは、哺乳類で最もユニークで豊富なタンパク質とされ、細胞や組織に不可欠なサポートを提供するもの。その汎用性の高さから、ヘルスケアからパーソナルケア、生物医学研究、飲料・食品に至るまで、さまざまな業界で広く使用されてきました。
しかしながら、コラーゲンは動物を原料としているため、持続可能性の要求とサプライチェーン上の課題に直面しており、革新的な代替品に対するニーズが上昇。
Jellatechは、こうしたハードルに対する解決策として、倫理的で、持続可能で、動物性疾患のリスクもなく、さらには世界市場に供給するための拡張性を備えたコラーゲンの新しい供給源の提供を目指しています。
同社は昨年、応募超過となったシードラウンドで350万ドル(約5億3,300万円)の資金調達を実施。今年、ベゾス・アース・ファンド(Bezos Earth Fund)がノースカロライナ州立大学に新設した「Bezos Centers for Sustainable Protein」ともパートナー企業として提携しています。
参考記事:Jellatech Unveils Updated Brand to Showcase Cell-Based Collagen Solutions for Health and Longevity
* 2024.11.07追記:11月5日、米国・ノースカロライナ州で建設を進めていた9,000平方フィート(約840平方メートル)の生産施設が完成したとの発表がありました。2026年までにGLP(Good Laboratory Practice:優良試験所基準)の認定を受ける計画です。
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