米Plantible Foods、水生植物レムナに由来するルビスコタンパク質のFDA認可を取得

米国のPlantible Foodsが、主力製品のレムナ由来タンパク質原料「Rubi Protein」について、米国食品医薬品局(FDA)の正式なGRASステータスを取得したと発表しました。
需要増に対応して生産能力の拡大を進める
Plantible Foodsは、FDAに提出していたGRAS(一般に安全と認められる物質)通知に対して、「No questions(異議なし)」レターを受領。さまざまな食品用途で、最大5%の含有量での使用が認められています。
これにより同社は、分離ルビスコ(RuBisCO)タンパク質を食品用途に使用するための承認を得た初の企業となり、大規模な商業化を実現する上で重要なマイルストーンを達成しました。
複数の食品・飲料カテゴリーにおける既存顧客からの需要増に対応するべく、今後1年間で生産能力の拡大を計画中です。
同社は昨年、テキサス州エルドラドに栽培用の温室と加工施設を備えた初の大型拠点を開設し、研究開発から本格的な生産への移行を果たしました。年間数百トンのタンパク質を供給することが可能になり、キャッシュフローを黒字化する道筋をつけています。
創業者でCEOのTony Martensは、「FDAによる審査の完了は、安全性と透明性、科学的な綿密さへの長年の投資が実を結んだ証だ。安定した持続可能なクリーンラベルのタンパク質への世界的な需要が高まり続ける中、栄養価が高く環境効率に優れた高機能原料をメーカーに提供したい」と語っています。
高い機能性で、卵白やメチルセルロースの代替に
「Rubi Protein」は、緑色植物の光合成を担う主要酵素のルビスコで主に構成され、重量ベースで約85%の完全タンパク質を含みます。
原料となる水生植物のレムナ(アオウキクサ)は、管理された温室の養殖場で栽培し、収穫後は粉砕・ろ過・乾燥して、葉から純粋なタンパク質を抽出します。水が絶えず循環して入れ替わるシステムを構築することで、大豆と比べても10分の1という水使用量の大幅な削減に成功しました。
Plantible Foodsは、この原料がニュートラルな味、高い溶解性、優れた乳化・起泡性を備えている点を強調。これにより食品メーカーは、味や食感に妥協せず、機能性、持続可能性、コストの改善が見込めます。
これまでに「Rubi Protein」を配合した原料として、「Rubi Whisk」と「Rubi Prime」の2種類を開発。前者は卵やグルテンを含まないベーカリー製品に使用でき、後者は植物性代替肉に結着剤として使われるメチルセルロースを置き換えてクリーンラベル製品を実現するものです。
同社はさらに、第2の原料として「Lemna Leaf Greens」を先日発売しました。完全タンパク質と豊富な繊維質、微量栄養素を供給し、マイルドな風味と卓越した汎用性が特長とされています。
参考記事:
Plantible Foods Receives FDA Green Light for Lemna-Derived Rubi Protein
Plantible secures FDA ‘no questions’ letter for Rubi Protein, marking first RuBisCO approval | PPTI News


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