インドのInaara NeoFoodsが、植物由来の栄養プラットフォーム構築に向けて約3.5億円を調達

インドを拠点とするInaara NeoFoodsが、人工知能(AI)を活用した植物栄養プラットフォームの開発を加速させるため、シードラウンドで2億1,000万ルピー(約3億5,300万円)の調達を行いました。

配合技術、計算栄養学、作物の特性分析、および垂直統合型農業の事業拡大を図る計画です。

契約農家からの調達を含めた統合を実現


今回の調達ラウンドには、Ashish GuptaやPavan Vaishをはじめとした個人投資家や起業家のグループが参加しました。Inaara NeoFoodsは新たに得た資金で、独自のAIおよび「計算栄養学(computational nutrition)エンジン」の高度化を進めつつ、特定用途に特化した配合の開発に注力する考え。

また、原料サプライチェーン全体における予測可能性を向上させるべく、作物の特性評価や、上流工程である農業段階との連携強化にも投資を行う計画です。

同社は自らを、単なる原料生産者にとどまらず、作物の調達から顧客向けの最終的な原料ソリューションの開発に至るまで、生産の各段階を自社で管理する「農場から配合まで(farm-to-formulation)」の一貫した事業モデルを展開していると説明。

契約農家での栽培から関わることで、独自の作物品種の確保、原材料の品質の均一化、そして完全なトレーサビリティを実現します。その後、用途ごとのプロセスで原料を加工し、食品・飲料メーカー向けに最適化を行います。

日常の食品に優れた栄養を組み込む


今年初めに設立されたばかりのInaara NeoFoodsは、タンパク質生産を基盤としつつ、従来のタンパク質分離物にとどまらない、植物由来の機能性成分のポートフォリオを開発しています。

そのプラットフォームは、複数の穀物や豆類を原料として、食品・飲料用途向けの植物性タンパク質分離物および濃縮物、食感や粘度を高める機能性デンプン、腸内環境の改善に寄与する食物繊維、食品・サプリメント向けの脂質画分などの製造に対応。

日常的な食品に組み込める手頃な価格の機能性原料の開発によって、植物由来の栄養をより身近なものにすることに注力しています。

同社は、インドの農業基盤を戦略的優位性として強調しました。国内の豊かな農業力に加えて、科学的ノウハウ、計算栄養学の知見、国際的なパートナーシップ、そして垂直統合されたバリューチェーンを生かして、トレーサビリティが確保され、食品業界のグローバル基準を満たす植物由来成分を提供する狙いです。

共同創業者の1人でCOOを務めるAshwin Raghuwanshiは、「日常的な食品は、世界最大の栄養供給システムであり、人々に食生活の変更を求めることなく日常食に優れた栄養を組み込むところにこそ、大きなチャンスがある。植物由来の栄養ソリューションを通じてそれを実現したい」と述べています。

参考記事:
Inaara NeoFoods | LinkedIn
Ashwin Raghuwanshi | LinkedIn
Inaara NeoFoods raises US$2.4 million seed round to scale AI-driven farm-to-formulation plant protein platform | PPTI News

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