独Planet A Foods、製造条件を変えずに使える単一原料のココアパウダー代替品を発表

カカオフリーの代替チョコレートを開発するドイツのPlanet A Foodsが、単一の原材料から作られたココアパウダーの代替品「Cocoa Booster」を発表しました。
製造工程の条件を変更することなく、最大で100%ココアパウダーを置き換え、同時に食物繊維の含有量も高められる製品です。
既存のレシピや工程を変えずに組み込みが可能
カカオ不使用の代替チョコレート「ChoViva」を手掛けるPlanet A Foodsが、その技術を応用して、ベーカリー製品やデザート、フィリング、飲料向けにココアパウダー代替品の展開を開始しました。
ナチュラル、ダーク、アルカリ処理済み(酸味が強いカカオを中和する処理)の3タイプが用意されており、それぞれ対応するココアパウダーの風味や色合いを再現できるよう設計されています。
共同創業者でCTO(最高技術責任者)のSara Marquartによると、既存の代替品では、製品の品質や製造工程に影響を及ぼすことなく、ココアパウダーの使用量を削減するという課題がありました。同社は、メーカーが現在使っているレシピにそのまま組み込め、かつ食物繊維も補えるような単一の素材で、この課題を解決する方法を模索。
完成した「Cocoa Booster」は、クッキーで50〜100%、マフィンで40〜100%、スポンジケーキで50〜90%、油脂ベースのフィリング用クリームで30〜70%を目安にココアパウダーを置き換えられることが、試験で確認されたといいます。
これまでの調査では、製造過程においても食感、水分管理、加工特性に悪影響は生じておらず、従来品同様に加工可能なため、メーカーはすぐに導入を開始できます。
不作が続くカカオへの依存度を下げる
「Cocoa Booster」には100gあたり約69gの食物繊維が含まれており、通常のココアパウダーに含まれる約37gと比べて多い数値。こうした栄養面に注力する背景には、GLP-1受容体作動薬の普及をきっかけに人々の食習慣が変化し、より少ない摂取量で高い栄養価を取れる製品が求められていることがあります。
原材料や製品ラベルへの表示内容については、競争優位性を守る必要から現時点では公表されていませんが、「Cocoa Booster」はアレルゲンフリーで、原材料の調達から製造までEU域内で行われているとのこと。
メーカーにとっては近年不作が続いている西アフリカ産カカオへの依存度を下げ、長期にわたって安定した供給量と価格を確保できるメリットがあります。
Planet A Foodsはラベル表示に関して、顧客企業へ法的なサポートを提供するといい、2027年第1四半期にはこの原料を使った最初の製品が国際市場に投入される見込みです。
「Cocoa Booster」は、すでに12カ国・230以上の製品に採用されている「ChoViva」の基盤となっている技術プラットフォームを活用して開発されました。
共同創業者でCEOのMaximilian Marquartは、「カカオの価格変動は一度きりの危機ではない。メーカーには、季節単位ではなく、数年先を見据えて計画を立てられるような原料が必要だ。『ChoViva』によって、代替原料が産業規模でも十分に通用すると証明できた。『Cocoa Booster』を通じてその知見を、最も広く利用されているカカオ原料の一つに応用したい」と語っています。
参考記事:
Planet A Foods | LinkedIn
Planet A Foods targets cocoa costs with high-fiber Cocoa Booster
Planet A Foods Unveils One-Ingredient Cocoa Powder Alternative to Cut Costs & Capture GLP-1 Market


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