Green Rebel Foodsがフィリピンのセブン-イレブンと提携し、2,000店舗にプラントベース製品を拡大

インドネシアにおける植物性代替肉のパイオニア企業Green Rebel Foodsが、フィリピンのセブン-イレブンで2つの製品を発売しました。店舗内の食事メニューとして提供されるほか、小売商品としても販売されています。
フィリピン全土の2,000店舗に拡大

世界的な気候変動対策、公衆衛生の向上、食料安全保障の確保に向けて、小売企業への圧力も高まってきている昨今。
欧州の大手スーパー(Lidl、Ahold Delhaize、REWE Groupなど)はこれに応じて、植物性タンパク質の割合を増加させる販売目標や、動物性食品と同等の価格をすでに導入しており、同じ動きがアジアにも広がりを見せています。
Green Rebel Foodsとセブン-イレブンとのパートナーシップは、カトリックの断食期間である四旬節のキャンペーンとして3月末に開始。
大豆と小麦のタンパク質を原料にしたヴィーガンチキンを使用したサラダ「Chick’n Salad」と、ガーリックライスと牛肉を組み合わせた地元料理タプシログをプラントベースにアレンジした「Beefless Tapsilog」が、セブン-イレブンの四旬節限定メニューに追加されました。
いずれも人気を博したことから、四旬節のシーズン終了後も全国2,000店舗以上に拡大されて引き続き販売される運びとなったほか、植物由来のフライドチキンとミンチの小売り販売も始まり、自宅で調理できる形で提供されています。
植物性代替肉の受容度が高いフィリピン
2020年にインドネシアで設立されたGreen Rebel Foodsは、ココナッツオイル、水、植物由来の天然調味料を乳化させる独自技術「Rebel Emulsion Technology」を用いて、動物性タンパク質の食感を実現。
植物由来の肉(ホールカットを含む)やチーズといった製品は、インドネシア、シンガポール、ベトナム、マレーシア、フィリピンの1,200を超える外食店舗・施設と300を超える小売店で販売されています。
これまでエアアジアの機内食に採用されたほか、スターバックス、ベーカリーチェーンのTous les Jours、スーパーマーケットを展開するNTUC FairPriceやAnnam Gourmetなどと提携を進めてきました。
代替プロテイン界のシンクタンクGFI APACが昨年行った調査によると、東南アジアの消費者の中で、フィリピン人はインドネシア人と並んで植物性代替肉に対して最もポジティブな認識を示していました。
大多数の消費者(75%)はまだ植物性代替肉を食べた経験がなかったものの、肉類の消費量を減らしたいと考えている人が24%おり、植物性代替肉の摂取量を増やすと回答した人は55%。その主な動機となっているのは「健康」で、4人中3人が植物由来の製品はより健康的な選択肢だと認識しています。
Green Rebel Foodsは、現地の調味料メーカー兼ディストリビューターNutriAsiaとの提携により、昨年3月にフィリピンに進出したばかり。新市場への浸透を図る上で、今回の小売り大手との提携は大きな一歩となりました。
参考記事:
Green Rebel Foods | LinkedIn
Green Rebel x 7-Eleven Philippines: Southeast Asian Startup Expands Meat-Free Meals to 2,000+ Stores
Plant-based beef rendang! NutriAsia, Green Rebel launch new meatless Asian items in PH
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