超音波を用いて廃棄されたカリフラワーの葉からタンパク質を抽出 —豪・RMIT大学

オーストラリア・RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)の研究チームが、高出力超音波を用いて廃棄されるカリフラワーの葉からタンパク質を抽出する手法を開発しました。
野菜産業において最も一般的な廃棄物の一つに、新たな用途が開かれる可能性があります。
超音波で細胞壁を破壊し、タンパク質を抽出
学術誌『Food and Bioprocess Technology』に掲載された本研究では、タンパク質や食物繊維を含んでいるにもかかわらず加工時に廃棄されることが多いカリフラワーの葉から、超音波を用いて有用な栄養素を回収する方法が検討されました。
研究チームは、メルボルン西部の商業農家から提供されたカリフラワーの葉を使用し、その素材からどの程度までタンパク質を回収できるかを調べるために、複数の処理条件を試しました。
いずれも、超音波によって植物の細胞壁を破壊し、葉の組織からタンパク質を遊離しやすくしています。
これにより、タンパク質の回収率が増加するほか、処理条件の違いが得られるタンパク質濃縮物の特性(粒径、色、溶解性、構造的性質など)に影響を及ぼすことが明らかになりました。
RMIT大学教授のAsgar Farahnakyによると、本プロジェクトは、既存の食品生産システム内にすでに存在する利用可能な資源の活用を改善することに重点を置いたもの。食品廃棄物から価値を抽出できれば、環境への負荷を低減しつつ、代替タンパク源への関心の高まりに応えられると期待できます。
食品や動物飼料への利用に期待
代替タンパク源に対するニーズが高まる中、既存の廃棄物や副産物の活用は、新たに生産を行うことなくその需要を満たすための現実的な手段となり得ます。
特に、農業副産物や食品の加工過程で生じる廃棄物は、タンパク質や食物繊維、その他の機能性成分の供給源として、近年ますます注目を集めてきました。
カリフラワーの葉も、そうした活用の可能性を秘めた資源の一つ。収穫と加工の過程で大量に発生し、栄養成分の回収・利用が可能であるにもかかわらず、通常は廃棄されてしまっているのが現状です。
研究チームは、抽出プロセスを通じて得られるタンパク質濃縮物は、将来的に食品や動物飼料への利用が期待できると述べましたが、商業化に向けてはさらなる取り組みが必要であるとも指摘しました。
Farahnakyは、研究の次の段階として、実験室という環境を超えてこの技術を評価する必要があるとコメント。パイロットスケールでのプロセスの検証やエネルギー効率の評価、さらには食品に配合した際の風味や食感の検討など、追加研究が必要だとしています。
参考記事:
Ultrasound unlocks protein from cauliflower waste – RMIT University
RMIT study uses ultrasound to extract protein from cauliflower leaf waste | PPTI News
Upcycling cauliflower waste into protein ingredients for future food


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